「願いはかなう」と言うべきか、「念ずれば通ず」と言うべきか。 #366、#367で「誰かに訊いてみよっと。」と結んでいたところ、とあるコネから、現役プロオーケストラ奏者の方とお話しするチャンスがありました。まぁ、学校の吹奏楽部指導に見えていたという訳ですが、ご指導の終わった後に、件の謎について伺ってみました。 まず、楽器、マウスピースを揃えることにより音色を揃えようとするかという件。 基本的に、そのようなことは無いという回答ながら、「有りと言えば、有りかもしれない。」というお答え。ただし「楽器が違っても合わせることは出来るし、楽器を揃えても合わせようと思わなければ意味がない。」とのこと。「ホルンなんかは、アレキサンダーで揃えるということはあるかもしれないけど、ヴァイオリンはストラディヴァリウスで揃えるというのは不可能だなぁ。スズキなら可能だけど。」などと、話は膨らんでいきました。さすがプロ。話のネタが豊富であります。 逆に、私が経験したブラスバンドで、楽器とマウスピースを指定されたという話を興味深く聴いて下さいました。 結論。合わせるということが大事。そのためには、各々音色の研究が必要ですねぇ。 それから、古いバンドジャーナル別冊に載っていた、楽器の管の中に一滴垂らすと、音が良くなるという謎の液体に付いても訊いてみました。 しかし、これについてはご存じないとのこと。たまたま臨席していらした楽器屋さんがご存知でした。 その液体を管の中に垂らすことによって、表面の微小な凹凸が滑らかになり、音が良くなると云われているものだそうです。実際に音が良くなるかは、どうも怪しいようですが、吹奏感は変わるそうです。滑らかになって抜けが良くなったように感じるとか。 私が懇意にしていただいている、あのトランペットの先生は、マウスパイプからバルブオイルをたっぷり入れた後、十分に吹き込み管の中に行き渡らせるということをしています(ホルトンのバルブオイルが良いそうです)。これも、ある意味、管の中を滑らかにする効果があるのですね。 まぁ、吹き手の気持ちの面が大きいという説もあるようです。 もう一点。#238で書いた音が良くなるエムブレムステッカーに付いて (扱っていた楽器屋さんのサイトが無くなってリンク切れになっていますねぇ)。 これについても、ご存じないとのこと。どうも、この方はグッズの類には興味をお持ちでないようです。そんなこと知らなくても、しっかり楽器を演奏出来れば良い、ということなのであります。どうも、アマチュアは、道具やグッズに頼るところが多くていけませんなぁ(ゴルフもそうだよなぁ)。 という訳で、ご存じない方のために、音が良くなるエムブレムステッカーの写真をここで公開いたしましょう。 Hetman の輝かしいロゴ。“ For professional use only ”の文字が、プレーヤーを選ぶことを物語っています。価格は3枚で735円(税込)とリーズナブル。ただし、現在の入手性は不明です。 Hetman は管楽器用オイル、グリスを多数扱っている、コアなファンも多いメーカーさんです。 某中国製オーバル型バリトンに装着してみました。これで、5倍以上の価格がする本場チェルベェニーのオーバルバリトンと同等の音色がする(はず)です。 ということで、今回のまとめ。 楽器は、真面目に練習しましょう。 |