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366.楽器の違い

2013.6.22


 先日、隣街で楽器フェア(と言っても、東京の大き目の管楽器屋さんより小さい規模ですが)があり、せっかく「楽器が当たる抽選券」もあったので出掛けてみたのでした。
 見たかった楽器は、トロンボーンです。学校の新入生を狙ったフェアなので、入門器クラスが多いのかと思ったのですが、実際はハイアマチュアが持つクラスの楽器が並んでおりました。トロンボーンでいえば、定価30万以上の辺り。
 XOに注力しているらしく、5機種位ありましたかね。後はYAMAHAのXeno、Connといったところ。詳しい型式は忘れてしまいました。ごめんなさい。
 というわけで、自分のマウスピースも持参したので、お店の人に言って試奏させていただきました。ちなみにすべて、テナーバストロンボーン(太管)です

 まず、XOのロータリーバルブモデル。トラディショナルタイプというのかな。一般的な形のモデルです。普通のトロンボーンかな、という感じ。特に変わったところもなく、吹き込んでいけば、徐々に愛着が沸くような感じ。
 次は、XOロータリーバルブのオープンラップモデル。先に吹いたモデルと大差ない感じ。お店の人もそう言ってました。
 三機種目。XOのアキシャルフローバルブタイプ。ロータリーの回転軸が管の軸と同一方向のもの。このモデルは明らかに音色が違いました。籠った感じのウェットな音色。渋いというほどではないのですが、明るくないシックな音でした。トロンボーンとしては珍しい音なのではないかな。

 次はYAMAHAのXenoでしたか。タイプとしては、一般的なロータリーバルブモデルです。この楽器も違う音色がしました。明るく軽い、気持ち良い音です。よく鳴っているというのでしょう。さすがYAMAHA。お店の人が言うには、「誰が吹いても、そういう音になるので、逆に没個性的になってしまう。」とか。安っぽい音ではないですけれどねぇ。

 最後にConn。明るい音がしますが、YAMAHAに比べて重みがあります。XOの最初の二機種に比べれば、まとまった感じの音です。スタンダードといえばスタンダードでしょう。

 という訳で、5機種吹き比べてみましたが、音色の違いというものがはっきりと解ったのでした。自分の好みから言えば、やはりYAMAHAでしょうか。まぁ、なかなか楽器による音色の違いも面白いものです。

 しかし、ここで考えてみたのでした。
「楽団に集まってくるメンバーは、自分が思い思いに入手した楽器を持って集まってくる。高級器、中級器、国産品、輸入品。それぞれ音色が違うはず。そういった楽器の集まりで、音色の統制って取れるのかしら? プロ奏者は何本も楽器を持っていて、曲や楽団に合わせて楽器も選択できるだろうけれど。(本当のところはどうかな?)

 以前エキストラとして出演させていただいた、ブリティッシュブラスバンドでは、楽器はBesson、マウスピースはDenis Wickの3か4、と指定されていました。バンドで楽器の統一をしているのです。音色も殆ど揃っている状態です。バンドとして統一感のあるサウンドがしておりました。
 一般バンドでも、楽器の統一をしているところはあるのでしょうかねぇ。
 私の母校でも当時クラリネットはCramponみたいな事はありましたが、まぁ新しく買うときはそれで、YAMAHAを持って行ったら怒られるということでは有りませんでしたが。金管は全く関係なかったですし。

 ということで、楽器の音色の違いと、バンドでの音色の統一性についてどうなっているのかなぁ、と疑問に思ったところで、今回はお終いです。また、その辺詳しい人に訊いてみよっと。

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