#148の「夏の曲」、#209の「秋の曲」、#227の「冬の曲」に続きまして、「春の曲」であります。前回の「冬の曲」は、比較的最近書いたものと思っていましたが、もう3年も前に書いたものなのですねぇ。 では、前回同様「クラシック音楽鑑賞辞典」から、春にまつわる曲を挙げていきつつ、マイベストを述べたいと思います。 ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番「スプリング」 実は、CDを持っていません。「のだめ」で峰君が進級試験で弾いた曲でしたっけ。冒頭のメロディーが分かるくらいです。 シューマン 交響曲第1番「春」 変ロ長調の曲ですね。吹奏楽でやるのもいいかも。トランペットのファンファーレで始まる、明るく溌剌とした曲です。 ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」 やはり、春の曲といえばこの曲ですね。答えを先に言ってしまいますとこの曲がマイベストです。コンサートでも機会は少ないなぁと思いつつ4回は聴いています。何と言っても、聴くたびに衝撃を受ける凄まじさがあります。 コープランド バレー組曲「アパラチア山地の春」 アメリカ東部のアパラチア山脈、ペンシルベニア州の開拓農村を舞台にしたバレエだそうであります。8曲から成っています。吹奏楽で演奏されることもありますね。明るくのどかなメロディーがいい感じです。 その他、歌曲では「春」を歌ったものがいくつかありました。 「クラシック音楽鑑賞辞典」には載っておりませんが、 ドビュッシー 交響組曲「春」 という曲もあります。第2楽章は、吹奏楽でも演奏されますね。 では、次に吹奏楽曲ですが、これは大変たくさんあるようで、私の知るところほんの一握りを紹介します。 A.リード 春の猟犬 吹奏楽で「春」と言えば、真っ先にこの曲ですね。説明するまでもない曲です。 D.R.ホルジンガー 春になって、王たちが戦いに出るにおよんで 吹奏楽、春の曲で一番好きなのがこの曲。現代曲で非常に難解ではありますが、いつかは取り組んでみたいと思っています。 それから、季節の「春」とはニュアンスが違いますが、 K.フサ プラハのための音楽1968 「プラハの春」に関係しています。この曲は、後に管弦楽版も作られています。私は幸い、そのオケ版を生で聴くことが出来ました。 という訳で、春は作曲者にインスピレーションを与えるのか、多くの名曲がありました。で、やっぱりストラヴィンスキーの「春の祭典」最高!となるのでありました。 (しかし、秋の曲の少なさとはえらい違いです。私が知らないだけ?) 【参考文献】 クラシック音楽鑑賞事典 / 神保璟一郎 / 講談社学術文庫 |