直線上に配置

352.CDを探す

2013.3.17


 私は現在CDを600枚ほど所有しております。自慢するほど多い枚数ではありませんが、例えば欲しいCDがあったとして購入するのに苦労する(絶版で入手困難というのであれば別ですが)物だとは思っておりませんでした。ネット通販なら検索して選ぶことが出来ますし、店頭であっても探せないことがあるとは思っていませんでした。
 例えば、店頭で「第九」のCDが欲しいと思えば、ベートーヴェンの並んでいるところを探すことが出来れば、すぐ見つけられます。少し珍しい曲であっても、作曲者の棚に行けば、「管弦楽曲集」とか、何かに収録されているものを見つけられるものです。後は、気に入った指揮者やオーケストラを選べばよいのです。そして複数回録音されているようでしたら、録音年を選ぶ事も出来ます。

 ところが、先日タワーレコード新宿店へ行ったときに、「探せない」という状況に陥ってしまったのです。お店の人に検索してもらえればすぐわかるはずですが、自力では無理という状況でした。

 その曲とは、所属する吹奏楽団で今年の定期演奏会で演奏すると決めた曲でありました。私その曲のCDを持っていませんでしたので、買いたいなと思ったのです。
 そして、タワーレコード新宿店クラシックフロア、吹奏楽コーナー。
 探せません… いゃ、正確に言うとすぐに探せません。

 クラシック曲の場合、先に述べたようにCDのタイトル イコール 曲名というものがほとんどです。そして、作曲家順に並べられています。
 しかし、大抵の吹奏楽CDは、1枚のCDの中に10曲前後の曲が収録されています。CDのタイトルに曲名があるものもありますが、それは収録曲のうちの一曲にすぎません。クラシックCDの場合だとオムニバスというヤツですね。
 つまり、欲しい曲が収録されているかどうかは、1枚1枚CDを見ていかなければならないのです。
 で、国内盤でしたら日本語で書かれていますが、輸入盤の場合は日本語でないので、読むのに一苦労です。
 結局、その日は出来る限りのCDを見ましたが、見つけられませんでした。店員さんに検索してもらえばよかったんだろうけれど…

 まぁ、そんな感じで、吹奏楽曲のCDを店頭で探すのは難しい場合があるのだ、というのを実感したのでした。
 帰宅してから、インターネットで検索したら一発で出てきましたけれど。やはり、買いたい曲が分かっているときはネット。掘り出し物や、偶然の出会いを求めるときは店頭、という事でしょう。

 そうは言っても、せっかくタワーレコードへ来たので何も買わず帰るのももったいないので、何か面白いものをと思って買ったのが次のCDです。だってPOPに『迷ったらこれ!!』って書いてありましたから。

 

 『Beginner's Guide to Brass』というタイトルで3枚組1,000円でした。「私は、ビギナーではないのだけどなぁ」と思いつつ、さらにこのジャケット写真からの印象から、どうも私たちが日ごろ活動している吹奏楽とは違いそうだという考えを持ちました。輸入盤ですので、ジャケット裏の、演奏団体、曲名などは外国語で読まなくてはなりません。

 

 CD1 はBalkan & Klezmer Brass というサブタイトルで11曲。
 CD2 はGlobal Brass というサブタイトルで12曲。なんと10曲目には東京佼成ウインドオーケストラが行進曲「ゴジラ」を演奏しています。
 CD3 はClub & Party Brass というサブタイトルで12曲。
 細かい字で読めなーい。しかも、英語じゃない所もある。
 全部で35曲、多分世界各地のバンドがご当地の曲を演奏しているようです。日本代表が「ゴジラ」というのも、何とも言えない味を出しているように思います。

 という訳で帰宅して聴いてみました。
 思った通り、吹奏楽ではなくBand ミュージックです。もちろんBrassというタイトルですから、金管楽器は入っていますし、木管が入っている曲もあります。ヴォーカルが入っている曲もあります。ラテン、ヨーロピアン、アリフリカン、インディア、キューバン、何でもアリで、とにかくゴキゲンです。

 自分たちで演奏したいと思う曲は、まず有りませんが、聴いていて楽しいCDでした。

 そして、探していた曲の入ったCDは、ネット検索してポチッと注文いたしました。

前を読む 『休むに似たり』TOP 次を読む



Copyright(C)2005-13 T.Miyazawa All Rights Reserved.

直線上に配置