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209.秋の曲

2009.9.12


 今年の夏は長雨が続き、ちっとも暑くならなくて「夏にならないじゃん」と思っているうちに、9月になりました。すると、しっかり涼しくなって行くではありませんか。夏暑くなかったくせに、涼しく(と言うよりすでに寒い?)なっていくのはおかしい、と腑に落ちないでいます。

 唐突ですが、「秋にちなんだ曲で一番好きな曲を挙げろ」と問われれば、、、私は「別にないなぁ。」ということになってしまいます。#148で書いた夏の曲とはえらい違いです。そもそも、秋というのは寒い冬に向かっていくという、気分が下向きになる好きではない季節なのです。ついでに言うと、冬は寒いのでイヤ、春は花粉症でダメ、というわけで、夏だけが好きな季節なのです。誕生日が夏というせいもありますしね。

 そうはいっても、話題として進めなければなりませんので、「秋」の曲について考えてみたいと思います。

 まず、ヴィヴァルディの「四季」から「秋」ですが、ヴィヴァルディ自体ほとんど聴きませんので、どんな曲か知りません。巷では有名な曲ですから、きっと耳にしたことはあると思うのですが、印象には残っていないということです。と思っていたら、昨年の10月12日に生で聴いているじゃないですか。ほんとにダメですね、これじゃ。

 ハイドンがオラトリオ「四季」という曲を作っていて「秋」という部分がありますが、これも聴いたことがないのでなんとも言えません。

 チャイコフスキーもピアノ曲で「四季」を書いています。しかし、「春」「夏」「秋」「冬」という4つの部分に分かれているのではなく、1月から12月という12曲から出来ています。月刊誌の付録として毎月1曲ずつ発行されたようです。9月「狩り」、10月「秋の歌」、11月「トロイカ」が秋の部分になりますね。ピアノ曲で雑誌の付録ということで、どちらかというとポピュラー的な曲です。ですので、「この曲がいいんだよぉ。」といって力むほどの曲ではありません。いい曲ではありますけど。

 さて次は、グラズノフのバレエ音楽「四季」から「秋」。あれ、みんな「四季」の中の「秋」ですね。グラズノフの「四季」は、「冬」に始まり「秋」がフィナーレになります。ですので結構、派手に盛り上がる曲になっています。吹奏楽でも演奏されることが良くありますね。
 ただ、「秋」の曲としてイチオシ出来るかというと、そこまで好きではないのです。

 吹奏楽では、「秋」の曲というとどんな曲があるのでしょうか。
 すぐ思いつくところでは、上岡洋一さんの「秋空に」ですね。これはいい曲です。クイックマーチで拍をずらしていくリズムなどは初めて聴いたときは斬新な感じがしましたね。グレードは3になっているようですが、上手く演奏するのは簡単ではないと思います。
 フェネルさんが来日したときのクリニックでも演奏した記憶があります。でも、指揮したのは別の先生だったのかな?

 他には、ちょっと思いつきませんねぇ。どうしましょう。「秋」の曲はイチオシできる曲はないということで諦めましょうか。

 あっ、ありました、ありました。「秋」にちなんだ曲で大好きな曲が。CDも2枚持っていて、演奏される機会は稀ですがコンサートでも2回聴いています。その曲は、、、

 矢代秋雄 交響曲

 秋の付く名曲、イチオシです。

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