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227.冬の曲

2010.1.16


 冬であります。寒い寒いといいつつも、車に付いている車外温度計の数値は、例年ほど低くは無く地球温暖化を思わせてくれますが、ニュースによれば豪雪に苦しんでおられる地域も多いということで、やはり寒い冬なのだなと思う次第であります。

 ここに書くネタに困って参りまして、困ったときの季節ネタで、「冬の曲」であります。前回「秋」のときのように「坂本美の曲」などということは言いませんので、ご安心を。

 これまで同様、「冬にちなんだ曲で一番好きな曲を挙げろ」と問われれば、、、大好きな曲があります。それは、最後の方で発表するとして、前回同様、冬にちなんだ曲をざっとあげてみたいと思います。ソースはいつもの「クラシック音楽鑑賞事典」ですので、ここに載っていない曲で私の頭にない曲は出てきません。悪しからず。
 また、前回「四季」を扱った曲は挙げてしまっていますので、今回はなしです。

 最初に見つかったのは、シューベルトの歌曲集「冬の旅」です。この曲集の中の第1曲「おやすみ」は学生時代の音楽の教科書に載っており、歌唱テストで歌った覚えがあります。なかなかいい曲ですよね。ただ、歌曲は全くと言っていいほど聴かないのでCDは持っていません。ですから、他の曲は「菩提樹」以外は知らないです。

 次は、ドビュッシーのピアノ曲から2曲。
ピアノのための組曲「子供の領分」から第4曲「雪が踊っている」
前奏曲集第1巻から第6曲「雪の上の足跡」
 これは、2曲とも冨田勲さんのデビューアルバム「月の光」に収録されていました。ピアノ演奏より先に聴いてしまったので、幻想的なイメージが頭にこびりついてしまいました。

 さてお次は、と言いたい所ですが、「クラシック音楽鑑賞事典」をざっと見渡したところでは、これしか有りません。ドビュッシーのように組曲の中の曲とか、由来が冬に関連しているとか、細かく探せば有るかもしれませんが、そこまでは出来ませんので、ここまでにします。
 管弦楽の大曲では「冬」はほとんど無い感じですね。

 吹奏楽の曲で冬にちなんだ曲というと、いくつか有るような気がしますが、私が好きだという曲はないですねぇ。

 ということで、いよいよわたしの一番大好きな曲の発表であります。いや、別にそんな大袈裟なものではありませんが。

 チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」 です。

 もともとチャイコフスキー好きであった私は、中学生時代にFMで放送されたものを聴いて「いい曲だなぁ」といっぺんに好きになってしまったのでした。特に第1楽章冒頭の雰囲気が何とも言えません。チャイコフスキーの交響曲といえば、第4~6番が大人気で、クラシックファンという人でも第1~3番を聴いたことがある人は少ないでしょう。第1番は、そういったレアな曲なのですが、私はハマってしまったのです。学生時代にスコアを入手して「吹奏楽へ編曲したい」などと夢見ていました。(今はその気はありませんけれど、、、)

 しかし驚いたことに、この曲の第1楽章はすでに吹奏楽で演奏されていたのです。1975年の吹奏楽コンクール全国大会で秋田県花輪高等学校が演奏し金賞を受賞しています。
 最近では、コンクールで他団体が演奏しないだろうレアな曲を選曲する団体は増えていますが、当時とすれば大変なことだったでしょう。

 話が多少それましたが、「冬の曲」はチャイコフスキーの「冬の日の幻想」がイチオシです。

【参考文献】
クラシック音楽鑑賞事典 / 神保璟一郎 / 講談社学術文庫

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