これまでテンポに関するネタとしましては、#99,#100,#101の辺りで書いているだけで、久しぶりのネタになります。 #99にも書いておりますが、私は1秒間というものをかなり正確に再現できておりました。ただし、四分音符=60という遅い曲は、あまりないので、倍テンポの四分音符=120という方が実用的なのであります。これは大概のマーチがこのテンポでありますので。 さて今、四分音符=60は遅い曲、と書きました。私は、四分音符=60は遅いという、刷り込みを自分にしてしまっていたのです。ですので、最近は初見の曲を練習で振る時など、必要以上に遅くしていたのでした。メトロノームで確かめて、意外と速いのに驚いたことも度々あります。そういう訳で、自分の中のテンポ感が狂い始めているなぁ、とちょっと感じる様になってまいりました。 それで困るのが、曲の途中でテンポが変わる場合。曲を憶えてしまえば何の問題もないのですが、憶えるまでが大変です。曲の途中でメトロノームで確認できませんからねぇ。また、短い間隔でテンポが変わりそのたびにメトロノームで確認していたのでは、曲の練習になりません。 まぁ、そういう曲が、今回の演奏会に取り上げるなかにあったのです。ちなみに、仕上がり具合が一番遅れています。 この曲のテンポの変わり具合を見ていきましょう。 ・ 2/2拍子 二分音符 約54 ・ 2/2拍子 二分音符 約58 ・ 2/2拍子 二分音符 69~76 ・ 3/2拍子 二分音符 48~54 ・ 3/8拍子 付点四分音符 60~69 ・ 2/2拍子 二分音符 96~104 ・ 2/2拍子 二分音符 76~84 ・ 2/2拍子 二分音符 54 そして、このテンポが変わる間際には、rall. riten. といったテンポを緩める記号があるのです。 私が最近、テンポ感が狂って来ている60よりちょっと遅いところから始まります。従って、最初はかなり遅めに練習にかかってしまいました。その後は、テンポが変わる場所の度に、メトロノームで確認。数回やったところで、憶えきれるものでもありません。ほとんど通し練習が出来ない曲でした。最近になって、漸く憶えましたので振る方は何とかなってきましたが、演奏者の方にしっかり覚えてもらわなければなりません。 テンポの変わり具合も、微妙なところがあり、体得し難いです。54から58へのテンポ変更って、微妙なうえ"約"なんてついていますしねぇ。 4分間の曲で8つのテンポ指示があるといことは、押し並べて30秒に1回テンポが変わるのですね。聴いているお客さんとしても、テンポに慣れそうなところで変わってしまうので、ストレスが溜まるんじゃないかなぁと心配しています。 そういう訳で、自分のテンポ感の無い悔しさを、曲にぶつけているのであります。最終的には、ギクシャクせず流れてくれればいいのですがねぇ。 |