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235.まだまだ知らない

2010.3.13


 私のクラシック音楽知ってる度合いというのは、#168#169#170でやりましたように、一般的に名曲といわれている曲のおよそ6~7割を知っているということになっています。まぁ、「CDをすぐ聴ける状態である。」ということですので、正しくは知っているとは言いにくいのですけれど。
 それでも6~7割といえば、ほぼ大抵の曲はわかる状態なんじゃないかな、と思っていたのですが。

 平日、出社すると、更衣室の横に売店があって、そこでCDラジカセからクラシック音楽が流れているのです。売店の店長がクラシック音楽が好きな方のようです。ウチの吹奏楽団の演奏会のポスターを掲示板に貼っていただいたりして、「吹奏楽好きなんだよ。」とか仰って下さるのですが、聴きには来てくれないという、そういう人です。それはさておき、そのようにCDの音楽が流れているのですが、曲は私の知らない曲なのです。いつも同じ曲ではないのでしょうが、例えばある日はピアノ協奏曲のようで、曲想からいってロマン派だろうなぁ、と思うのです。「なんて曲ですか?」って訊けばいいのですが、まぁ、朝の忙しいときですので、サッと通り過ぎてしまいます。ということで、「自分もまだまだ知らない曲が多いんだなぁ。」と思うのです。
 で、ある時ちょっと足を止めてしばらく聴いてみました。どうやら盛り上がりを見せていたので第3楽章のフィナーレの辺りのようです。曲が終わりました。やっぱり知らない曲なんですけれどね。そして、次に始まった曲は、あぁ、こちらは知っています。ショパンの英雄ポロネーズではないかな?。ということは、かかっているCDはショパンの曲集であるに違いないでしょう。では、ピアノ協奏曲はショパンの曲ということになりますねぇ。
 ショパンのピアノ協奏曲は第1番、第2番共にCDは持っていて、実際にコンサートでも聴くことがあったので、その予習と称してしばらく聴いていたことはあったのですけれど。
 はい、それで今ショパンのピアノ協奏曲のCDを聴いてみますと、、、。うーん、まったく初めて聴く曲のようです。で、私がショパンのピアノ協奏曲だと思っていたメロディーが出てこないのです。おかしいなぁ。しばらく思いを巡らせてみると、どうやらグリーグのピアノ協奏曲と混同していたようです。いかんなぁ、これでは。
 まぁ、もともとショパンもグリーグもあまり興味はありませんでしたから、、、。

 それからまた別の所でも。
 4週間に一度、掛かり付けのお医者さんへ行って診察をしてもらっているのですが、そこの待合室でもクラシック音楽がかかっているのです。多分、有線放送のクラシックチャンネルだと思うのですが、これまた知っている曲が全く流れないのです。“全く”です。というのも、流れている曲は、室内楽ばかりで、弦楽四重奏やピアノ三重奏、ピアノソナタと思われる曲ばかり。そりゃお医者さんの待合室ですから、交響曲の“ドカーン!”、“ジャーン!”という曲を流すわけには行かないでしょう。私などは、興奮して余計血圧が上がってしまうかもしれません。
 室内楽といっても、ベートーヴェンのピアノソナタのいくつかや、シューベルトの「鱒」あたりは聴けば分かりそうだと思います。モーツァルトはどれも同じように聴こえて「あぁ、モーツァルトだな。」と分かるの程度の物です。とにかく、全く知った曲は流れません。
 室内楽でも、後期ロマン派以降は結構かっこいい曲もあるのですが、やはり興奮して血圧が上がりそうなので、モーツァルトあたりがいいのでしょうね。

 そういうことで、クラシック曲を多く知っているといっても、ふと街で耳にする曲は知らない曲がほとんどだ。というお話でした。
 確かに、私は派手なカッコイイ曲を多く好んで聴きますが、そういう曲はBGMにはあまり向いていないということですね。

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