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358.台湾の吹奏楽CD

2013.4.29


 #222#223で台湾の管弦楽曲を探したことを書いております。その後、仕事でもプライベートでも台湾へ行く機会はありませんでしたので、特に探すということもしておりませんでした。
 ところが先日、新宿のタワーレコードの吹奏楽コーナーで一枚のCDを発見したのでありました。
 
 台湾ウインドアンサンブルとあります。台湾の吹奏楽団を初めて見かけました。オーケストラの方はラ・フォル・ジュネ・オ・ジャポンで長栄交響楽団を聴いておりまして、若い女性のメンバーが殆どということで非力な面が見られましたが、吹奏楽団の方はどうでしょうか。

 収録曲は
バーンスタイン(グランドマン編) 「キャンディード」序曲
J.S.バッハ(ボイド編) ファンタジア ト長調BWV572
クロード・スミス 「エンペラーター」 演奏会用序曲
ジア=イン・ジアン 「風を追って」
A.リード 「アルメニアンダンス」Part I & II 全曲
ショスタコーヴィチ(ハンスバーガー編) 祝典序曲
 でありまして、なかなか意欲的な定番を核にした構成となっております。特に、4曲目の「風を追って」は私が求めていた台湾人によるオリジナル曲であり期待できるものであります。

 CDの帯の解説(何しろライナーノーツはすべて英語ですから)によりますと、台湾ウインドアンサンブルは、2004年に結成され秋山紀夫氏を芸術監督として迎え、台湾全土の名管楽器奏者や音楽学校の教授たちをメンバーとしているそうです。

 さて、聴いてみたところ悪くないのであります。ずば抜けて良いかというと、そうでもなく普通に聴けるということなのですが。アルメニアンダンスPatr Iのテンポがちょっと独特かなぁと思うのは指揮者の表現ですからバンドの責任ではないですね。

 「風を追って」は、作曲者はアメリカで学んだ様ですので、アメリカの現代吹奏楽曲の雰囲気に似たものがあります。特に台湾民謡をテーマとして用いているという事は無い様です。終盤に出てくるメロディーはそれっぽい感じがするのだけれど、そうなのかな?
 そりゃ、日本の作曲家だって必ず日本風の曲を作曲する訳ではないですから、いいのですけれど。台湾風の曲というのも聴いてみたいですね。今調べたところ台湾ウインドアンサンブルのCDはもう一枚出ているようですけれど、入手してみましょうか。

 という訳で、ひょんなところで関心のあったCDを入手できたというお話でした。まだまだ、東南アジアのオリジナル曲などを知ってみたいですね。

【参考文献】
アルメニアンダンス / 台湾ウインド・アンサンブル、ジョン・ボイド(指揮) / NAXOS 8.573028

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