直線上に配置

359.地域における吹奏楽団のあり方についての考察

2013.5.6
2013.6.10追記


 タイトルだけ見ると非常に立派なことを書いていそうな感じがしますが、突き詰めていくと只の愚痴になっていますのでその程度の内容だとお考えください。また、特定の方を非難しているのではありませんので、ご承知置きください。

 この5月5日に地元駒ケ根市文化会館で『上伊那吹奏楽祭』という催しがありました。この催しを主催運営された皆様のご尽力は大変なものと察し、敬意を表すものであります。
 プログラムの最初のページに、主催者側の言葉として次の文言がありました。長くなりますが引用させていただきます。

 …上伊那地域で吹奏楽に携わる小学生・中学生・高校生・大学生・一般の団体数は30を超え、その人数も1,000人を越えるものと推定されます。世代を超えて吹奏楽という音楽形態が浸透し、愛好されていることを示すものです。…中略… こうして世代をまたいでの演奏会というものが実は大変珍しい物です。吹奏楽=コンクールではなく、いつまでも音楽を愛好するする者の一形態として根付いていくためにもこのコンサートを大切にしていきたいと思っております。 (上伊那中学校吹奏楽連盟 理事長 小林孝行 様のごあいさつ より)

 つまり、学校の吹奏楽部から市民バンドまで一緒に参加できるコンサートを大事にしたいとのことですが、今回、中学校、高校以外の吹奏楽団の参加は、伊那市民吹奏楽団から数名といったところ。私の所属する駒ケ根市民吹奏楽団からの参加は無し。地元であったため大型打楽器をお貸しする、という形でしか協力は出来ませんでした。駒ケ根市民吹奏楽団としてはこの吹奏楽祭への参加が、積極的ではなかったということは否めませんが、企画された早いうちからお話に参加させていただければ、この吹奏楽祭に対する考えも変わったものと思います。
 ※20136.10追記 後で確認しましたところ、日程のご連絡は比較的早くあったようですが、その後、日程変更があり、市民吹奏楽団として対応が出来なかったとのことでした。
上伊那」という冠を付けている訳ですから。

 市民吹奏楽団としても、最近は団員の減少傾向があり、団員確保に向けて高校生、中学生との交流を出来るものならば太く持ちたいと考えているのです。そのためにも、世代をまたいでの演奏会というのを大事にしたいという考えは同じであります。

 こんな感じの愚痴なんですけれど。まぁ、来年は頑張ってこちらからのアプローチもしてみましょう。


 さて、実際に交流を太くして市民吹奏楽団の団員を増やすにはどうしたらいいか、なんてことを吹奏楽祭を聴きながら考えておりました。

 まずは、顔見知りになることが必要です。いきなり知らない人しかいない所に顔を出すというのは、大人でもなかなか難しいものです。知った人が一人でもいれば、少しくらいは顔を出しやすくなります。
 駒ケ根市では市民音楽祭があり、ここで中学校、高校の吹奏楽部と市民吹奏楽団は毎年顔を合わせているのでありますが、なかなか知り合いになると言うところまでは行っていません。普段から顔を合わせることがいいと思いますが、これはアプローチしやすい側から行うのがいいでしょう。市民吹奏楽団のメンバーが中学校、高校の吹奏楽部に顔を出すということになりますでしょうか。大人が面倒臭さがらないということですかね。

 それと気付いたのが、演奏曲目。この吹奏楽祭で演奏された曲目はほとんどポップスでした。中学高校ともコンクールでは、オリジナル、クラシック・アレンジ物を演奏している訳ですが、独自の演奏会や文化祭などのステージでは、やはりポップスの比率が多くなっているでしょう。
 一方、市民吹奏楽団の定期演奏会では、オリジナル、クラシック・アレンジ物が中心的であり、ポップスは少し脇にあります。この辺りが、中高生から市民吹奏楽団を見た時に、知らない曲の演奏が多いと思っているのかなと感じました。実際、私は珍しい曲をやりたがってしまいますからねぇ。市民吹奏楽団の若返りのためには、ポップスに対して考え直さないといけないかもしれません。

 あと、親子共に吹奏楽に携わるという人も割と多いわけですから、この関係を活かすようなネットワークがあるといいですかね。上で述べた顔見知りになるということに似ていますが。
 幸い、今年私の子供や姪達が高校中学の吹奏楽部に数名在籍することになります。この辺りから人脈を広げていきたいですね。まぁ、私も人見知りするタイプなので、頑張らなければなりませんが。

 更に人脈のことを考えると、中学高校の吹奏楽顧問の先生の市民吹奏楽団への参加は部員たちへの影響力はあるでしようねぇ。先生を引き込む方法というのもなかなか難しいですが。
 飲みニュケーションして、つながりを太くするのも手ですね。保護者も一定量いる訳ですから。

 最後に一番大事なのは、市民吹奏楽団自体が魅力的な活動を続けていることだと思うのですが。やっぱり、一番難しい事かなぁ。

前を読む 『休むに似たり』TOP 次を読む



Copyright(C)2005-13 T.Miyazawa All Rights Reserved.

直線上に配置