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345.またまたCM

2013.1.26


 さてさて、#338#341に続きまして、CMを見ていて思っちゃったことであります。今回の物は、ちょっと気分を害しているものであります。私と同じ思いをしている人も、幾らかはいらっしゃるものと思います。

 某通信会社の某スマートフォンのCMですね。室内オーケストラの演奏をしているところで、
「指揮者の方、音を小さくしてもらえますか?(正しい台詞は憶えていませんが)」という声がして、オーケストラが音を小さくするというもの。
 
 でも、このスマートフォンならそんなことをしなくても、周囲の雑音を低減して通話音声を聴き取り易くする機能がありますという、CMですね。

 以前、別のCMでは交差点の雑音の中で通話ができるというようなCMを見た覚えがありましたが、あれは、別会社のものでしたでしょうか。

 さて、私の気分を害しているものというのは、もうお分かりですね。演奏を雑音扱いしているところであります。

 そりゃね、世の中には音楽と称して雑音としか思えないものもありますでしょう。しかし、それであっても、演奏者が音楽として演奏し、聴衆が音楽として聴きに集まっていれば、やっぱり雑音ではなく音楽でしょう。(外に音が漏れて、聴く意思のない人の耳に入れば雑音ですけれど。)

 そんなところで、電話をしようなどというのは大きな間違いなのです。ましてや、このCMでは一応クラシカルな演奏であり、こういった場合は静かにして聴くのがマナーというものです。通話どころか、電源を切っておくべきものです。

 百歩譲って、これが街角コンサートの様に、一般の人の往来の中での演奏であったとしてても、電話をするから演奏の音を小さくしろというのは大間違い。電話をする人が離れるものです。
 「CM上の演出です」という断り書きが画面の隅に小さくあったとしても(このCMには無かったと思うけど)許し難いと思うのです。
 このCMを見て、演奏している前で電話をしてもマナーに反さないと思う人が出て来ちゃうことを心配しちゃうのですね。(まぁ、常識のない人は、CMを見ようが見まいが関係なく、いらっしゃいますけれど。)

 私は、この通信会社のスマートフォンに変えようと思っていた気持ちが一気に吹っ飛んでしまいました。ガラケーで十分。


 さてさて、CMにしろTV番組にしろ、消費者や視聴者の興味を引くために、有り得ない設定や多少の誇張はあるものと、理解しております。CMや番組制作に携わる方は、いかに興味を引けるか苦労しているのでしょう。
 しかし、題材とされたことを専門に行っている人から見れば、腹を立ててしまうものも沢山あるでしょうねぇ。たまたま、私は音楽をやっておりますので、音楽ネタについてはついついツッコミを入れてしまいたくなりますが、スポーツとかでもそういうのあるんだろうなぁ。

 音楽を扱ったCMでは、スニッカーズのCMで内田裕也がティンパニを叩きまくって「ロッケンロール」というのは面白くていいと思うんですよ。あ、でも、ステッキでティンパニやグロッケンを叩くのは、ちょっと良くないなぁ。パーカッションの人は怒っているのかなぁ?

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