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346.ステレオとは

2013.2.2


 さていつもお世話になっている近所の家電量販店でちょっとしたオヤオヤ?というものを発見してしまいました。
 それは、オーディオコーナーに表示されたPOPでありまして、何やら聞き覚えのない言葉が書かれているのですが、その内容についてはなんの事だかわからない(あるいは、自明のことではないか?)のであります。

 そのPOPとはこれです。 

曰く、
 ○○○○からのご提案 Sound Mirage \え!?こんなところから声が聴こえる!/
 左右2本のスピーカーの間から声が聴こえて来ませんか?

 ○○○○がお勧めするちょっと贅沢に音楽を楽しむスタイル。ひと味違った臨場感をご体感ください!

 何だ何だ?新しい再生方式なのか? と思いましたが、すぐ近くに展示してある製品は、ONKYO や KENWOOD といったメーカーの通常製品。

 下の方に細かい字で
 サウンドミラージュ[音の蜃気楼]とは…
 2つのスピーカーのちょうど中間辺りから聴こえる音に注目して聴いてみてください。スピーカーの無いところから、まるでアーティストが立っているかのような不思議なサウンドを楽しめます。
 これが○○○○が提案するサウンドミラージュ効果。ひと味違った臨場感と、ちょっと不思議で贅沢なミュージックライフをお楽しみいただけます。 詳しくは係員までお尋ねください。

 おすすめの設置方式 左右のスピーカーを約50cm以上離して設置すると効果が高まります!

 どうも言っていることは、ステレオだったら当たり前のことのような気がしますが。スピーカーを設置する上で常識なのではないかと思ったのであります。

 そういう訳で、現在私が使用している、CDレシーバー ONKYO CR-D2 と スピーカー KENWOOD LS-V230 の取扱説明書を確認してみました。驚いたことに、スピーカーの設置についての記載はないのです。メーカーも常識過ぎて記載しないのでしょうかね。

 そうは言っても、このお店でわざわざPOPまで作ってPRするということは、特別な何かがあるのではないかと思って、店員さんに聞こうと思ったのですが、近くに居なかったので聞けませんでした。まぁ、POPに書いてある以上の事は返ってこないような気はしますが。
 ということで、具体的な提案とは、左右のスピーカーを約50cm以上離して設置する ことなのですね。まぁ、それは間違いではないでしょう。

 確かに、飲食店に置いてあるステレオのスピーカーなどは、置けるところに置きましたという感じで、ステレオ効果などお構いなし、音が出ていれは良い、なんて感じなものをよく見かけます。知人宅でも、オーディオに詳しくない方はスピーカーの置き方が、そのような感じですね。我が家にしても、リビングではリスニングポジションが一定でないため、スピーカーの設置位置についてはあまり拘っていません。
 そういったスピーカー設置で聴いている人が多く、ステレオ効果を実感している人が少ないと考え、このようなPOPを作ったのでしょうか。

 あるいは、7.1ch や 5.1ch サラウンドなどしか知らない人が増え(まぁ、こういった人は、音楽というより映画や映像を楽しんでいらっしゃると思いますが)、2chでステレオ効果があることを知らない人が増えているのかもしれません。

 いつものウィキペディアでステレオについて見てみました。臨場感を得る理想的なポイントとは、
 2つのスピーカと聴取者頭部が一辺3メートルの正三角形に位置する配置が最も望ましい
 だそうです。一辺3mの正三角形だと、八畳間をフルに使うことになりますね。オーディオのために八畳間を確保できる人というのは、割と生活に余裕のある人ですよね、きっと。私の部屋は六畳間にいろんな物を詰め込んでいるので、スピーカーの間隔は1.5mでした。それでも、正三角形の頂点で聴けるようにはなっています。普通にステレオとして聴いていますけれどねぇ。

 何はともあれ、家電量販店さんの努力(なのかな?)を感じたのでありました。

【参考文献】
ウィキペディア フリー百科事典 ステレオ

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