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347.アップデート

2013.2.10


 あれこれさんざん悩んだ挙句、Finaleとスコアメーカー、さらにPCを新調したのはちょうど一年程前になります。
 Windowsは毎日使用しておりますし、Finale2012に付きましても「亡き王女のためのパヴァーヌ」の編曲をすることにより、一応使用いたしました。その後、Finale2005で仕掛かっていた譜面を完成させたり、作成済みのスコアからパート譜作成をしていたので、Finale2012の使用は出来ないでおりました。最近になって「セント・ポール組曲」の編曲を進行させたので、Finale2012の使用を再開しております。

 もう一方の、スコアメーカーFX6proの方ですが、全く使用していません。#294で書いた通り、使用感は悪くはなくすぐに使って慣れたかったのです。実は、「セント・ポール組曲」のMIDIデータ化までは、スコアメーカーFX6proでやろうと考えておりました。
 ところが、認識の途中で上手く行かないページがあり、そのままにしてしまったのです。画像の状態を、解像度やサイズを変えるとかで解決できるとは思うのですが、譜面をスキャンしなおすのも手間で、従来のスコアメーカー4に戻して、認識したのでした。

 そういった使用状況だったわけですが、一年も経ちますと変化してくるものもあります。Windowsは7から8になりました。まぁ、うちのPCは私の1台を除いてXPで十分現役ですので、8にするなんてことは考えておりません。(今、調べたら安価な優待版というのが1月31日まで販売されていたようです。ちょっと悔しいな。)

 スコアメーカーはFX6から、FXの付かない7にバージョンアップしております。これは、10月にバージョンアップの案内が来ておりましたが、
「FX6poだってまだまともに使ってないのに、バージョンアップできるかぁ」ということで、使っていないのは自分のせいですが、見送っております。
 実際、何が変わったのかというところは、河合楽器製作所のサイトのバージョン間の機能比較表というところで分かるのですが、大きなところではPDFの譜面を直接認識できることくらいで、私にとってはメリットと言えるものではありません。Windows8対応もしかり。認識エンジン自体は変わっていないようですし。あとは、細かい事がいろいろありますが、データをアウトポートしてFinaleで編集する私には、ほぼ無用なものです。ということで、バージョンアップする理由はないのです。

 さて、一方のFinaleですが、これまで毎年バージョンアップを続けており、その年号がバージョンを表しておりましたが、2013は出ないそうであります。その代わり、2012Cという形で、アップデートされました。通常、このような製品の場合、バグフィックスのみでアップデートされることがほとんどですが、今回はいくつかの新機能が追加されております。
 アップデートした際、私は新機能の追加があったことを知らなかったので、開いたファイルでの操作がそれまでの挙動と違ったので、「アップデートにより、バグが増えたのか?」と思ってしまいました。ユーザーマニュアルを見たところ、新機能とようやく分かった次第です。

 その新機能とは、
 音域チェック。楽器の使用可能音域から外れて記譜した場合、色が変わります。今までは、本などで調べながら記譜していたので、便利な機能ではあります。開いた譜面に色のついた音符があった時は驚きましたが。
 楽譜コピー時の自動移高。例えば、フルートからピッコロへ音符をコピーした際、ピッコロは実音よりオクターブ下に記譜するのが決まりですので、五線の下の方にコピーされてしまいます。それを五線の良い位置に自動的にコピーしてくれるという、、、。この機能で私は、挙動がおかしいと思ってしまったのですねぇ。私としては、同じ音高にコピーして頂きたいので、まぁ、この機能はオフにいたしました。
 その他いくつかの、機能追加があります。
 自動復元なんてのは本来なら無い方が良いものですが、ある意味、安心感は増えますね。

 この機能追加のレベル。新バージョンにするほどの事は無いと判断されたのでしょう。とても良いことだと思います。
 考えてみると、スコアメーカー7の機能追加も似たようなレベルではないでしょうか。(その分、ユーザーインターフェースを大きく変えたようですが。) 無理して、毎年バージョンアップじゃなくて、アップデートでもよかったんじゃないかなぁと思います。

【参考文献】
フィナーレ 新機能の紹介はユーザマニュアルのコンテンツより
河合楽器製作所 スコアメーカー バージョン間の機能比較表

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