シャープ、フラットと云えば、音楽関係者にとっては言わずと知れた記号の二つであります。この二つの記号から、小ネタを。 パソコンのキーボードにあります、英数入力でShft + 3 で現れる記号を何と云うでしょうか。# の事です。 これをシャープと言ってる方はいらっしゃいませんか? 実は、シャープではなく、ナンバーサインと云い、日本人にとって馴染んでいるNo.の意味であります。番号記号とも言います。 シャープは、♯ であります。 どこが違うのかと云えば、 # ナンバーサインは、横線が水平で縦線が斜めです。 ♯ シャープは、横線が斜めで縦線が垂直です。 紛らわしいですねぇ。どちらも日本語で言えば井桁ってなりそうです。 では、#は絶対にナンバーサインと言わなければならないかというと、そうでもなく、プログラム言語のC#はシーシャープといいますし、電話のキーもNTTではシャープと言っております。まぁ、言い易い方を採っていると云うことで、余り目くじらをたてて言い張るようなことではなさそうです。薀蓄の一つってことでしょうかね。引用はいつものウィキペディアです。 ♭はもちろん半音下げる指示の記号です。 学生時代、先生の指揮で合奏した際、ユーフォニアムの独奏曲を練習いたしました。本番はあるプロ奏者の方が演奏するのですが、その練習では私が代吹きをしろと言われました。そして、吹きました。 先生は言いました。 「ずいぶんフラットに吹くねぇ。」 はて、音程が低かったのかしら、しかし半音も下がっている訳はないし…と謎の言葉でありました。 なんの事は無い、平坦という意味だったのですね。全然違う意味ですが、同じ単語です。これも紛らわしいですね。 実はこのエピソード、#98ですでに書いてしまっていたのでした。ネタの再利用です。しかも、そちらの方が面白いじゃないですか。困ったものです。 ま、ここまで書いちゃったから許してください。 さてさて、私はこの駄文の中で「云う」と「言う」とを使いましたが、用法はこれで正しかったかなぁ。こちらは、辞書で調べてみましょう。 |