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321.計画

2012.8.11


 計画を立てるというのは苦手であります。今、子供たちは夏休みで、私も子供の頃は夏休みと言えば初日に夏休みの宿題の計画を立てるということをしましたが、結局守ることなく最終日を迎え、親に怒られ泣きながら体裁だけは整えるということを繰り返しておりました。立てても守れない(守らないんだけど)計画なら、立てなくても同じ、という考えが根付いたのがこの頃でしょう。

 親元を離れた学生生活において、計画を立てるということはあまりありませんでしたが、学年が上がるにつれて吹奏楽部の練習計画や、演奏会、コンクールまでの予定を組むなんてことをするようになりました。
 まぁ、これは例年のことなので前年に一つ上の先輩が作ったものを、ほぼその年のカレンダーに当てはめるだけという、言ってしまえば何も考えていない計画でした。自分の頭で考えていなかったので、実行にはそれなりに苦労いたしましたが。

 さて、社会人になりまして会社勤めをするようになりますと、全くの新人のうちはほとんどありませんが、ある程度歳が上がってきますと、小さな業務を与えられ、計画を立てて実行することを要求されるようになります。最初のうちは、先輩の見よう見まねでやっておりますが、そのうち自分で出るようになります。で、計画を立てるのはいいのですが、実行するのは自分なので結局小学校の頃の宿題と一緒で、締め切りぎりぎりにやるのです。これを『学生症候群』というようであります。

 更に、年齢と地位が上がってきますと、職場やプロジェクト全体の計画をている様になってきます。これは、上手く行かないとお給料に直結しますのでしっかりやらなければならないものです。まぁ、大人の事情というものがありまして、ここでは詳しく書きません。


 前振りを、長くいたしましたが、今私が計画を立てなければならないのが、駒ケ根市民吹奏楽団の定期演奏会までの練習計画であります。練習日は決まっておりますので、その日にどの曲の練習をするか当て嵌めていくのであります。実はこの計画を立てるのも苦手なのであります。
 当吹奏楽団は現在メンバーが潤沢にいるという状態ではありません。皆さん社会人ですので、それぞれの都合というものがあり出席できない日もあるわけです。そこで、私としてはその日集まったメンバーの顔ぶれを見て練習する曲を決めたいと思っているのです。つまり、無計画ですね。それでも曲の仕上がり具合は考えてますけれど。
 逆にメンバーの皆さんから見ると、楽器を準備する都合で先に知りたいのですね。確かに、パーカッションなどはクラシックとポピュラーでは使用する楽器が変わってきます。練習の度にすべての楽器をセットするのは、無駄というものです。
 そういう訳で、練習計画を立てます。そこで解るのが、一曲あたりに充てられる時間の短さです。#162でも書いておりますが、練習時間が本当に短いです。これで、本番を迎えられるのかと思うくらい。知りたくない事実であります。それもあって、計画を立てるのに抵抗があるのかもしれません。

 そもそも、計画というのは『目標』があって、それを達成するためには、誰が、いつ、どのような行動を、どのように、どれだけ行うのか決めるものでありまして、日程ごとの目標というのも決められていなければならないものです。それが守られなかった場合には、最終目標を達成するためにはどうすればよいのか、計画の修正をするのであります。

 しかし、演奏というものに関しては『目標』をはっきりさせることが難しいのですね。まぁ、『コンクールで金賞』というのも目標ですけれど、それは他者の評価の結果であって、自分たちで作ったものではないのですね。自分たちの目標というのは『カクカクシカジカの演奏をする』ということになると思うのですが、はっきりさせることは難しいと、お分かりになると思います。

 一応、私の頭の中には「演奏会当日にはこれくらいの演奏はしたい」というのはありますが、メンバーの皆さんと共有するのはなかなか難しいものがあります。

 という訳で、これから練習計画をたてるのであります。10月27日のあるべき姿を目指して。

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