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293.磨香

2012.1.28


 以前所有していたAudio機器は、私が実家から離れている間に、親に捨てられてしまいました。プリメインアンプ、チューナー、カセットデッキ、レコードプレーヤー、スピーカー(2セット)、サラウンドプロセッサー、サラウンドプロセッサー用アンプ、、、購入金額でいうと約70万円になるのですが、親というのはひどいことをするものです。まぁ、こういった機器の寿命は8年程度で、そのくらいの年月は経過していたので諦められない事もないのですが、せめてスピーカーは残して欲しかったと思っているのです。2本セットで買わなければならないので値が張り、買い直しが難しいのですね。

 それでも、レコードやカセットテープは捨てられないで残っておりました。これは、すでに入手不可能物もありましたので助かりました。カセットデッキは#141の下方の写真にがあるように現存しておりますのでカセットテープの再生は可能です。しかし、レコードプレーヤーは捨てられてありませんので、レコードを聴くことは出来ません。

 前回書いたように、昨年6月に家を建て自分の部屋も確保し、漸く再びAudio機器を購入する準備ができました。そして、レコードプレーヤー、CDレシーバー、スピーカーを購入いたしました。8月6日の「裏ベー全編」に書きました。『表』に書いてみましょう、なんて書いてありますが、、、。

 さて、レコードプレーヤーを買ったら是非聴きたいと思っていたレコードがあったのです。シングルレコードなんですけれど、もしかしたら捨ててしまっていたかもしれないと思いつつ、探してみると出てきました。

 それは、磨香(まこう)が歌った『冬の華』という歌であります。レコードを探し出す暫く前に気になってネット検索をしてみましたが、全くヒットせず「幻だったのか?気のせいだったのか?」と思いましたが、検索したワードが“摩香”だったせいでした。正しくは“磨香”です。検索しなおしたところ、ちゃんとヒットしましたが、ヒット数はかなり少ないです。あのウィキペディアでも磨香としての項目はありません(今日現在)。

 この『冬の華』という曲、私が学校を卒業する直前にヒットしていた曲です。
 第14回世界歌謡祭グランプリ受賞曲であり、深夜放送で頻繁に流れていてそれだけで耳に残ってしまいました。いい曲でしたからシングルレコード700円也で買ったのでした。1983年11月、28年前の事ですねぇ。

 一年程前、何かの拍子に、メロディーがふと脳裏に甦り、サビの部分しか思い出せず、どんな曲だったかなぁ~と悶々としていたのです。

 そして8月6日、レコードプレーヤー他Audio機器が届き、セットアップの後、真っ先に再生したのでありました。

 針を落とすと、チリチリ・・・とスクラッチノイズ。ピアノのフェイド・インから始まり、ヴァイオリンのイントロ、そして歌。歌詞も大方覚えていました。あぁ、この曲だ、、、。懐かしいねぇ。

 大変、暗い曲です。ただ、当時の中島みゆきの曲ほどドロドロと怨念めいた(失礼)ところはなく、抽象的な不思議な感じのする歌詞と哀愁を帯びたメロディーの曲です。検索すれば、Youtubeで聴くことが出来ますので、是非お聴きになってください。

 この頃の私は、卒業を目前にし、成績の危ない教科はありましたが留年するほど致命的ではなく、割と落ち着いた気分でおりました。そんな時期だったんだなぁ~と、しみじみと思い出しております。

 さてさて、このページを書きながら思い出したことがもう一つ。
 『冬の華』より遡ること2年。矢野顕子の『春先小紅』のシングルレコードを買ったはずなのですが、それがレコードが保管されていた箱の中から出てこないのです。そのちょっと前に買ったYMOの『増殖』は残っているのに。
 他の荷物に紛れて、捨てられちゃったのかなぁ、、、。

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