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288.リムスキー=コルサコフもうひとつ

2011.12.24


 そういうわけで、リムスキー=コルサコフの協奏曲三部作を編曲することに決めたわけです。どういった形の譜面にするかが、ちょっと考えどころであります。というのは、オリジナル編成でもサックス入りでも出来るように編曲するか、別々のヴァージョンとして編曲するか。
 原曲スコアがオリジナルヴァージョンになりますから、必然的に作成されます。その後、サックス入りバージョンを作れば、両バージョン出来ることになります。まぁ、それで良しとしますか。でも、オリジナルバージョンが、Kalmusさんの営業妨害になってはいけませんしね、、、まぁ、それほど私のサイトには影響力はないと思いますが。

 今回のこの協奏曲三部のスコアを7,740円で購入してしまったことで多少気が大きくなり、今まで高いと思って買わないでいたスコアを買ってしまおうかと思うようになっていたのでした。そのスコアというのは、
 ムソルグスキー交響詩「禿山の一夜」(原典版)です。
 一般的に良く知られている、「禿山の一夜」は、リムスキー=コルサコフ編曲版です。こちらのスコアは、例えば音楽之友社刊であれば840円で買うことが出来ます。原典版は、リムスキー=コルサコフが編曲する以前の作曲者自身のオーケストレーションによる物です。

 一旦編曲したいなぁと考えて、諦めたことを以前書いたよなぁ、と思いながら、「スコアは幾らしたっけ?一万円以上だったことは確かだけれど。」とアカデミアミュージックのサイトを再び見てみると、あ、17,000円。やっぱり高いわ。 (あれ、今気付いたけれど、出版社が、Kalmsで編者がMcAlisterですね。妙な縁がありますなぁ。) で、あっという間に再び諦めたわけですが、、、。

 そこで、パブリックドメインとなっている曲の譜面がPDFファイルでダウンロードできる、IMSLPという楽譜ライブラリーがあることを思い出しました。ウィキペディアで作曲家や曲のことを調べたときなどリンクがあって知ってはいたのですが、以前上手く辿りつけなかった事があってほとんど忘れていました。まぁ、元々譜面はお金を出して買いましょう、と思っていたので気にしていなかったのですけれど。
 それでも物は試しと、ムソルグスキーのページから「禿山の一夜」(原典版)を探して見ました。

 「禿山の一夜」Original Version (1867) あるじゃないですか。
 編集者の名前はGeorgy Kirkorとなっていて、アカデミアミュージックのサイトにあったスコアの校訂者Kirkorと同じです。ということは、同じスコアと考えてよいでしょう。
 買えば17,000円するものが、無料でダウンロードできる、、、いやはや、なんとも。

 譜面は金を出して買うものと思っていても、これはねぇ。
 著作権について注意書きがありますが、日本でも同様の基準でしょう。一応、JASRACの検索サイトJ-WIDで検索してみましたところ、Original Versionでも作曲はハブリックドメインとなっていますので、問題は無いでしょう。
 というわけで、早速ダウンロードさせて頂きました。スキャンの解像度も600dpiという事で、スコアメーカーで認識するのは問題ありません。

 諦めていた物が、可能になったのでありました。しかも、自分でスキャンするする手間まで省けてしまっています。これは非常にうれしいことです。
 リムスキー=コルサコフ協奏曲三部作の次に編曲に掛かりたいと思うのでありました。

 それにしても、Kalmusにはちょっと申し訳ないなぁ、、、。 

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