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181.営業しましょうか

2009.3.7


 そういうわけで、吹奏楽編曲者としてWikipediaに名前(ハンドルネームですが)が掲載された私です。こうなった以上は、編曲作品を充実させて独立した記事として名前が載るようになりたいものです。

 しかしそうなるためには、もっと編曲の実績が認められ、認知度が上がらなければなりません。
 このサイトを始めて、3年8ヶ月になりましたが、ご覧のとおりアクセスカウンタは現在約12,000ということで、もっとかなり頑張らなくてはならない状況です。#40で妄想を暴走させていますが、やはり譜面が世間様の目に留まらなければダメでしょう。「のだめ」のおかげでベト7の譜面を探し、検索してこのサイトまでたどり着いてくださった方が、一時数十人(と言っておきましょう)いらっしゃいましたが、最近ではベト7のリクエストも減ってきております。
 やはり、皆さんが吹奏楽でやりたいという曲を編曲していないというのに難があるのでしょう。かといって大抵のメジャーな曲はすでに出版されていて、わざわざ私が編曲するまでもないのです。オリジナリティーに富んだいい編曲をするには、まだ腕が足りないですし。となると、誰も編曲していない吹奏楽ではマイナーな曲を編曲をするしかなくなります。
 まぁ、かつてマイナーであってもコンクール全国大会で演奏され人気が出た曲も数多くあります。私の編曲をやって全国大会へ行ってくださる楽団さんはいませんでしょうか。(いや待てよ、今までに譜面を請求してくださった楽団さんのうち、全国でもお名前をお見かけしたことがある団体さんが2、3いらしたような、、、)

 「展覧会の絵」という曲は、メジャー中のメジャーということで、効果は大きかったのですね。ただ、市販の譜面もあるということで、わざわざ検索して探してくださる方は少なかったのでしょう。
 最近、「カルメン」組曲を編曲したのは、メジャーな曲ということで取り急ぎやってみた、というわけではありません。これは、短時間に完成できそうだったからやってみただけでして、、、。そういうと、「第九」を早く完成させろとおっしゃる方もいるので、申し訳ないのですが。はい、そちらがメインコンテンツですので、早めに完成するように努力いたします。

 などと、ぐだぐた考えているわけです。

 ことの発端となったメールを下さったIさんのウェブサイトを見ていて面白いリンクをみつけました。Music Bells さんという出版社さんですね。下のリンクから覗いて見て下さい。

 誰彼を問わず、私のようにプライベートで作成した譜面をネット上で出版してくださるという出版社のようです。実用に耐えられるレベルに譜面を作成して申し込み、登録されるとめでたく販売していただけるという事のようです。価格は自由に設定できるようですが、相場を考え市販譜よりは安くすべきでしょう。なにしろ印刷という最大の力仕事をお客さんに強いるわけですから。

 これは、いい出版社さんを見つけました。すぐに申し込みを。とりあえず「カルメン」なんかは人気があっていいんじゃないでしょうかね。価格は4,000円位にして、、、演奏時間18分の大作だからなぁ、、、。

 と、思いきや。ダメなのです。

 このサイトの「譜面をご希望の方へ」にも書きましたが、私の勤め先では副業は禁止なのです。(そういうことなのですが、最近の「未曾有」の不況のおかげで、副業を解禁した企業もあると小耳に挟んだこともあります。うちの会社は、どうでしょうか)

 しかし、売れたとして年間どれ程の数が見込めるでしょうかね。全国に吹奏楽団がどれくらいあるかというと、ちょっと調べてみましょう。Wikipediaによると全日本吹奏楽連盟加盟団体は2007年で約14,000だそうです。未加盟の団体も相当数あるとは思いますが、この数字を使います(ほとんどが小中高校ですからねぇ。一般などの未加盟団体は比率的に小さいでしょう)。で、いま選曲の対象となる曲がどのくらいあるかというと、ミュージックエイトの商品ラインナップのアレンジ、オリジナルが全部で約700曲ありますので、この数字を使いましょう。一団体あたり年間に演奏するアレンジ、オリジナルの曲数は3曲(ほとんどが小中高校ですからねぇ。演奏会で十曲以上なんてところは非常に少ないでしょう)とすると、

 14000×3÷700=60

 1曲あたり60団体が演奏(≒購入)してくれることになります。えぇと、一冊4000円の設定とすると、売り上げが24万円の印税が50%で収入が12万円になりますね。手持ちの譜面を増やせば収入も増えますが、現在の収入を(譜面だけで)得るには、○○曲以上が必要ですね。

 取らぬ狸の何とか、とはいえ譜面だけで一定の収入を得るのは非常に難しいようです。

 ということで、「趣味でやっているうちが楽しいのだな」という結論に落ち着かせまして、今回はお終いです。

【参考文献】
Music Bells ウェブサイト http://music-bells.com/
ミュージックエイト http://www.music8.com/
ウィキペディアフリー百科事典 全日本吹奏楽連盟

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