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160.なぞの疾病Ⅳ

2008.10.11


 久しぶりの“なぞの疾病”シリーズであります。まぁ、ここのところ、比較的健康であったというか、訳の分からない体調にはなっていなかったということです。

 二週間前の月曜日、午後3時頃から急に右下腹が痛くなってきたのです。ちょうど、#11で書いたのと同じような痛みでした。ですので、「便秘かなぁ。」と思いつつも、その日は痛みをこらえ8時頃まで仕事をして、ついに我慢できなくなって帰宅したのでした。
 帰宅してから少しの間、休んでも痛みは引かなかったのですが、空腹を覚え、「食ったら余計に痛くなるんじゃないか。」という心配をしつつ、リンゴをふた切れほど食べると、痛みが和らいでいったのです。それではということで、もう少しリンゴはなくなってしまったのでパンなどを食べると、痛みは無くなっていったのでした。その日は、そのまま就寝しました。

 翌朝、特に痛みはありません。そのまま出社して快調に仕事をしておりました。しかし、昼食後の午後三時頃から、また同じ腹痛が始まったのです。同じ腹痛と書きましたが、実は鋭いチクチクするような痛みも加わっていたのです。トイレに行って小用を足すと、なにやら尿の色が赤茶けているような気もします。
 その日も痛みをこらえ帰宅し、しばらく休んでいると痛みが和らいできたので、そのまま就寝したしまいました。三週間後に演奏会を控えているのに、入院などという事態になったらどうしよう、などと不安に駆られておりました。

 水曜日。朝は痛みはありません。しかし、また午後になって腹痛が発生することも予測されますので、会社近くの医者に予約を入れておきました。午後になり、それほど痛みは強くなかったのですが、医者に行きました。症状を話して、尿検査をしていただきますと、「血が出てますねぇ。」というお話。診察では、明言されませんでしたが、「腎臓に石が出来ているかもしれないね。」と言われ、例の「腹痛になら何にでも効く」薬を出していただきました。「しばらく痛みが続くようだったら、また来てください。」と言われ、帰りました。「石が出来ているんだったら、レントゲンですぐ分るんじゃないのかなぁ。撮ってくれないのかなぁ。」とか思いながら。

 さて、石が出来ているとすると、このまま下って行って尿管結石となる恐れがあります。経験者に聞くところによると、冷や汗をかきまくり、七転八倒の大激痛なのだそうです。上司は「今、倒れられては困ります。すぐに病院へ行ってください。」と真面目に言います。
 しかし、その後二三日は痛みが無くなってしまったのです。

 そして、4日目辺り。鋭い刺激痛が再発。しかも、下腹部へと痛みの場所が移動しているのです。「いよいよ石かなぁ。」と思いつつ、薬を飲んでおりました。また、痛みは治まっていきました。

 ついに先週の月曜日、朝起きるといやな予感。なんだか、尿管の根元あたりが痛みそうなのです。トイレに行って用を足そうとすると、小さめながら激痛。「ついに来たか。」と思いながら、それでも尿意はありますから、放尿へと行動を移したのです。(すみませんねぇ、下の方のお話で)
 痛みは強くなっていきます。「やばいなぁ、、、」と思いつつ続行。と、ある瞬間、スッと何かが弾けたような感覚があったのです。例えると、ホースの内側にゴミが付着していて水の流れが悪かったのが、水圧が高くなり、ゴミが外れて水が勢い良く流れ出すという感じです。(例えと言うより、そのものですよね。) 痛みも引いていきます。
 「もしかして、今ので石が流れ出たのかな?」と感じたのでありました。

 そこから後は、痛みの再発は無し。とりあえず入院の心配はなくなったように思っております。「なぞの疾病」とは書きましたが、多分、結石だったのでしょう。小さかったおかげで、尿と一緒に排泄されてしまったというわけです。今となっては確認する術はありませんが。

 しかし、今回は本当に入院してしまうんじゃないかという不安がありました。自分の体より、演奏会に出られないんじゃないかという心配でしたけれど。
 大事に至らなくて良かったということで、今回はおしまいです。

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