タモリ倶楽部という番組があり、その中に「空耳アワー」というコーナーがあります。主に外国語で歌われている曲の一部分が日本語のように聞こえると言う部分を視聴者から募集して笑えるものを放映するというコーナーですが、これが結構面白いのです。毎年、一年分の総集編と優秀作品を決定する「空耳アワード」があって、腹を抱えて笑いっぱなしとなります。いゃ、まぁ、そんなことで、ここを盛り上げるつもりは無いのですが、興味のおありの方はネットで検索してみてください。 で、いろんなクラシック曲、吹奏楽曲を聴いていると、歌詞も付いていないのに、言葉が聞こえてきてしまうことがあります。私がそんな風に聞こえてしまった曲をいくつかご紹介したいと思います。まず、曲名のリンク先のMIDIファイルをお聴き下さい。 1.G.ロッシーニ作曲 歌劇「セビリアの理髪師」序曲から これはですねぇ、「ヤメテケレ、ヤメテケレ、、、」と聴こえてしまうのですね。というのも理由がありまして、私の子供の頃に「ヤメテケレッ、ヤメテケレッ、ヤメテケ~レゲバゲバ、、、」という歌がはやったことがあったのです。そのメロディーと同じなので、ですので、「空耳アワー」というより「よく聞くと似ているぞコーナー」なのですけれどね。 今回調べてみると、この曲は左卜全がひまわりキティーズをバックコーラスに歌った『老人と子供のポルカ』(早川博二作曲)であることが分りました。1970年にヒットした曲なので、私は小学一年生で記憶に残っていたということであります。 2.L.v.ベートーヴェン作曲 交響曲第5番第3楽章から 「運命」の第3楽章です。 これは、「田中さん、田中さん、田中さん、佐藤さん」って聴こえちゃうんですねぇ。編曲をしながらついつい口ずさんでおりました。 3.L.v.ベートーヴェン作曲 交響曲第5番第4楽章から こちらも「運命」です。第4楽章。苦悩から歓喜へと移ってきた雰囲気の楽章ですね。ということで、この三連符の音形が、 「オメデトー、オメデトー、オメデトー」と聴こえてきます。この楽章には頻繁に出てくる音形ですので非常にめでたい気分になってきます。そういう曲なのです。 これは、茂木健一郎博士の言っている「アハ体験」と同じようなもので、聴こえ出したらもうそれ以外には聴こえなくなってしまいます。 どうしてこんなことになってしまったのかというと、学生のときに「連符を練習するときに言葉を当てはめる」ということを教わったせいではないかと思うのです。例えば、五連符を数えるときには「イケブクロ、イケブクロ」というように当てはめるのですね。それをやっているうちに、音符に言葉が張り付くようになってしまったような気がします。 次、 4.P.スパーク オリエント急行から 今回、駒ヶ根市民吹奏楽団の定期演奏会で取り上げる曲であります。中間のゆっくりした叙情的な部分が終わり、後半の速い部分が始まるところです。バスクラリネットの旋律なのですが、 「ダ、ダ、ダ、ダメナノヨ、ダ、ダメナノヨ、ダメナノダメダメ、、、」 何がダメなんだかよく分りませんが、「ダメナノヨ」と聴こえてしまいます。 まだ他にも、いくつかあったのですが、ちょっと思い出せません。また、思い出したり、気付いたりしたら、追記いたしましょう。 さて、こんなことを書いてしまって心配があるのです。これを読んだ皆さんが、思い出して笑って演奏が出来なくなってしまうのではないかということ。特に、オリエント急行はウチのバンドで本番が近いですから。いらん事を書かねばよかったということに、ならなければいいのですが。 【参考文献】 ウィキペディア フリー百科事典 ・タモリ倶楽部 ・左卜全 |