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143.作曲のための本、再び

2008.6.14


 本の選び方、買い方というのは、大きなところで二種類あると思うのです。一つ目は、昔ながらのように書店に行って本棚に並んだ本を眺めて探すという方法。もう一つは、言わずと知れたネット通販での検索です。
 このネット通販での検索は非常に便利なものでして、「もう書店なんて要らないね。」などと言ってしまう人もいそうなのですが、そうではないと思うのです。目的によって使い分けるというのでしょうか。

 ネット通販の場合は、「この本が欲しい。」「この分野の本はどのような本があるのか。」など、目的がはっきりしているときには有効ですよね。出版されている本でしたら大抵見つけることが出来ます。しかし、目的の対象外の分野の本は眼に入ってこないことになります。

 ただ漠然と「面白い本は無いかなぁ。」など思っているときは書店へ行って、書架を眺めるのが良いのではないでしょうか。思わぬところで掘り出し物(自分にとって)を見つけることがあります。「こんな分野に置かれていたら、ネット通販の検索では出てきないよ。」などと思うこともあるんじゃないでしょうか。ということで、書店へ行ってみるというのもいいことだと思っているのです。
 しかし、最近はネット通販に押されてしまって、店頭での在庫を持たずに売れ筋しか置いていないという書店がほとんどなので、掘り出し物も少なくなってしまったようです。
 十数年前に購入した本を見てみると、「よくこんな本が、この田舎の書店で手に入ったなぁ。」と思う本が結構あります。今では店頭には置けないだろうなと思うと、少し残念な気がしますね。

 と、前置きが長くなってしまいました。以前にも書きましたとおり、私は常々作曲もしてみたいなぁと思っており、#108では「裏口からの作曲入門」という本を購入しマーチを一曲作曲してみました。この本のスタンスは、コードを並べてとにかく曲を作ってみようというもので、基礎のさわりという内容でした。何とか作曲は出来ましたが、「これでいいのかなぁ」というモヤモヤした気持ちが残ったことも確かです。決して悪い本ではないのですが、ちょっと物足りなく感じておりました。(内容をすっかり理解しているのか?というツッコミはなしです)

 そこで、先日福井に行った際にふらっと寄った書店で見つけた本があるのです。

お父さんの作曲New!門 / 河野土洋著

 「New!門」と書いて「入門」と読ませるあたりがしゃれています。特にぐっと来たのが、「お父さんのための」というところです。おぉ、私のための本かと思ってしまうではないですが。しかし、手に取る前に、「ポピュラー系の作曲で、クラシック系の話は無いだろうなぁ」と思っていたのですが、パラパラとページを繰ってみると、ジャズの話もクラシックの話も出てくるではないですか。内容的にも、ちょうど知りたいなぁ、と思っていたレベルのことが書いてありますし、コラムやエピソードなど面白い話も結構書いてあります。もう、私にピッタリという感じで。
 早速レジへGoです。

 しかし購入して一週間になるのですが、まだ読んでいません。なかなかまとまった時間が取れないのです。でも、面白そうなところからパラパラ読んで行きたいと思います。

 こうして「第九」の編曲が遅れていくのでありました、、、。

【参考文献】
(感性押し倒し型)お父さんの作曲New!門 / 河野土洋 / ヤマハミュージックメディア

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