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127.スコアの簡単製本

2008.2.25


 #123でスコアの製本で悩んでいるのです。などと書いたのですが、実際に自分でもどうやればよいかを考えて見ました。タイトルには「簡単」と書いてしまいましたが、ある程度の手間をかけるのは仕方ないですよね。(と、自分を納得させて)

 まず準備するものです。
1.スティックタイプの糊
 「ノリを塗った紙にシワしわの出にくい」というタイプのものであれば、更に良いでしょう。通常の糊などは乾くとシワになってページが捲り難くなってしまいますからね。
2.両面テープ
 ある程度使うので、幅10ミリ程度の安いものでよいです。
3.製本テープ
 背張りに使用します。

 それでは始めてみましょう。
 まず、スコアのPDFFファイルを、A3横(A4縦を2枚並べた状態)で印刷します。各々の紙は見開き状態で印刷されたことになります。
 この各々の紙を印刷面を内側に谷折します。ページの端と端とがずれないように、可能な限り正確に折ります。また、折り目はきっちりと付くように、何か硬いものを折り目の上を走らせるのがいいでしょう。(わかりにくい表現ですね、、、)

 最初(最後でもいいですけれど)の紙の次の紙と接する面の折り目の付近にスティック糊をつけます。次の紙をずれないように乗せて貼り付けます。全面に糊付けをするのは大変(量も手間も)ですので、折り目の付近だけでよいです。ここで両面テープを使っても良いのですが、ずれたときに修正しにくいので糊の方が良いと思います。

 これを繰り返してすべての紙を張り合わせます。ページの順番が狂ってないか注意しましょう。

 一つ忘れていましたが、A4の用紙を2枚用意します。これは表紙と裏表紙にしますので、表紙にする紙には曲のタイトルなどを印刷しておくのも良いでしょう。
 この紙を先ほど張り合わせたスコアの一番上と下に同じように、折り目のあたりに糊をつけて貼り付けます。

 ここで、製本テープを使い背張りをします。スコアの断面部分がうまく接着出来なくても気にしなくて良いです。表紙と裏表紙がつながれば後でバラける事はありませんので、、、まぁ、細かいことは大目に見てください。

 さて、この状態で本のような形になりました。しかし、印刷面と白紙面が離れたままですので、ページを捲っていくと、印刷面、白紙、印刷面、白紙、、、と続くことになります。ここで両面テープの登場です。
 白紙面同士を両面テープで貼り付けていきます。ただし、ページの縦の長さすべてを貼ると両面テープを大量に使うことになりもったいないので、上と中程と下と3箇所を3センチ位ずつ貼ればよいと思います。「隙間が出来るのは気に入らん。両面テープはいくら使ってもかまわん。」とおっしゃる方は、すべて貼っても良いでしょう。
 ここで、糊で貼っても良いのですが、練習などて使用しているうちに剥がれてしまう事もありますので、こちらは両面テープのほうが良いと思います。
 すべてのページを貼り付けまして完成です。

 これなら、開いたところで勝手にページが捲れることもありません。ちょっと手間は掛かりますが、なかなかいい方法だと思います。(きっと世の中にはもっといい方法もあると思いますけどね。)

 一つ心配なのが、ページ数が増えたとき、どうなるでしょうか。交響曲一曲分、例えば「運命」だと200ページ近くになります。かなり分厚くなるのですが、その時は、楽章ごとに分けるとか考えるのが良いようですね。

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