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38.ふくらむ妄想

2006.6.10


 先日、古くからの友人と飲んだときに、「ベートーヴェンが終わったら、次は何を編曲するの?」と訊かれました。私もかなり酔っ払っていたので、なんと答えたか全く憶えていないのです。ということで、もう一度考えてみることにします。

 やっぱり「交響曲を全部やる」という路線で続けることになるので、#36で取り上げた作曲家から選ぶのが妥当でしょう。著作権が切れていないのがシベリウス(1957年没。もうすぐ切れる!)とショスタコーヴィチ(1975年没。)なので、除外します。それと、ハイドン、モーツァルトは全部やるには曲数が多過ぎるので無理でしょう。次に、私が好きでないブルックナーも消しましょう。
 さて、残りの作曲家から選ぶとすると、やはり一番人気が有るのはチャイコフスキーでしょう。管楽器の扱いも上手く吹奏楽向きな面も多くあります。第1〜3番はそれほど有名ではありませんが吹奏楽でヒットすれば人気が上がるかもしれません。
 次は渋いところでブラームス。第2番なんかは結構カッコイイです。ベートーヴェンの直系ということで、路線を続けるにはいいかもしれません。
 チャイコフスキーと同じくらいの人気が有るのはドヴォルザーク。しかし、「新世界」は全楽章吹奏楽版が出てますし、第8番も(知る限りでは)第1,4楽章は出ていますね。残りの曲だけではあまり旨味が無いかもしれません。
 意外なところではプロコフィエフ。透明感があるあの不思議な響きがいい感じです(←こないだまで聴かず嫌いだったくせに)。もしかしたらこれから流行るかも。
 考えただけで貧血になりそうなのがマーラー。「やるのかやらないのか」といわれれば「やらない。」ですね。「巨人」の終楽章だけでヘトヘトでした。以前、第3番第1楽章と第5番第1楽章は吹奏楽版を見たことがありますが、コンサートのプログラムはどう組むんだろうと考え込んでしまいました。

 あとの作曲家は交響曲の持つインパクトが少ないのでしょうか、あまり食指は動かないですね。シューマンなんかは結構好きなんですが。

 それから、交響曲以外ではベートーヴェンの残りの管弦楽曲(協奏曲は除いて)をやるというアイディアがあります。これはそれほど多くないので可能かもしれません。全部というのは譜面が入手できるものに限りますけれど。交響曲の合間にやってもいいんだけどな。

 などと勝手な妄想を膨らませましたが、まずはベートーヴェンの「第九」までを完成させるのが先です。あと、2年以上は掛かるでしょうから、次のことはそれからですね。
 それよりも、せっかく作った譜面を演奏することを考える方が先かもしれません。それは、次回の妄想で。

 (ブラームス、、、いいかも)
  

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