子供の頃、大人たちからよく言われたことがあります。今でも、大人たちは子供らに言っているでしょう。 裏表のある人間になるな。 陰口を叩くな。 嘘をつくな。 他にもいろいろありますが、今回はこれらに関連する事柄になります。 このように言われて育ちましたので、自分としてもそう心がけて生きてきたつもりです。100%は出来ませんが、行動原理と言われる辺りはそれらに沿っていると思います。 裏表がある、とは相手や都合に合わせて考えや態度を変えるとか、人に見られていない所では真面目でないと言った意味でしょう。ご都合主義というか、自分の考えがないという事になるでしょう。確かに、傍から見ているとそういう人間はいい加減に見えます。 私などは、相手や都合によっても同じ様に良くない態度だったり、真面目でいられない時は人前でも真面目でなかったりします。これでは、裏表はなくても、ただの不真面目な人ですね。うーん、確かに良くなかった。歳を取ってきて、不真面目でなく裏表無いようにしようと思うようになって来ました。 ただ、時折(いや、頻繁か?)口にする冗談は、やはり不真面目に見えたり、一言多いと思われたりしてしまうのでしょうねぇ。しかし、これを口にしないと無口な人になってしまいそうなのですが。まぁ、いいか。 陰口。これも、本人の前では調子よく接しておいて、いない所で悪口をいうというもの。本人の前で言えない事だったら、陰でも言わなければ良いのです。が、本人に言えないから陰で言っているのだ、という理屈もあります。しかし、考えてみれば陰口を言ったところで、時間が解決すること以外、物事は良い方向へは向かいません。 そこで、私は本人に言ってしまうのですね。大抵の場合、批判的なことをいう訳ですが、気持ちも高ぶっていることも多いので、いきなり喧嘩腰になっています。落ち着いて、丁寧に伝えればいいのに、と思いますが、裏表を使えずストレートに言ってしまいます。 言われた方は、やっぱりただ怒られてる様に思いますよねぇ。陰口は言わないけれど、喧嘩を売ってばかりでは人付き合いは上手く行きません。 嘘。冗談は言います。すぐわかるウソの様な物。相手をだますつもりなのはありません。だますつもりの本当の嘘は付きません。(これ自体が嘘?) 冗談の嘘も多いと、本当のことを言ってもまず嘘だと思われる様になっていきます。やっぱり不真面目な人になっていたんだなぁ。 もう一つ、自分の気持ちに嘘は付けないということ。有体に言うと我慢できないということになりますか。自分の考えを言うだけ言います。時と場合によっては、非常に我儘な人であります。 子供の時、言われたことを守っているつもりで、とても困った人になっているということが分かってしまいました。 まぁ、何事も空気を読んで程々に、ということでしょう。そういう微妙なところは、歳を取りながら憶えていくのでしょう。私は、ちょっと遅いのかな。 |