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374.あるある・あるある

2013.8.17


 しばらく前から、「○○○○あるある」という本が流行っている様であります。Amazon.co.jp で「あるある 本」と検索してみると、934件もヒット(本日現在)いたしました。検索エンジンの精度のせいか「あるある」ではない本もヒットしてしまっているようですが、大変な数であります。ジャンルも多岐にわたっており「あるある」の無いジャンルは無いのではないかと思うほどであります。
 しかしながら、流行語大賞になるほど流行っている訳でもないようですね。今年生まれた言葉でもないようですし、じわじわと浸透している感じです。

 「あるある」と耳に入り出したのは、2005年頃の「あるある探検隊」(お笑いコンビ レギュラーのネタ)でしたでしょうか。その後、TV番組のタイトルにも使われましたが、データ捏造が発覚し番組は打ち切り、「あるある」という言葉自体も下火になって行きましたね。当時は「あるある○○○○」でしたが、現在流行っているのは「○○○○あるある」と「あるある」の語順が変わっているのも、少し面白いものです。時代は繰り返しながらも、変化しているという、小さな例でしょう (どうでもいいか) 。

 多分に漏れず、吹奏楽にもあるある本が出版されており、子供が買ってしまったのであります。入部したての人が読んでしまうのは、世の中の裏を先に見てしまうようで、ちょっとよろしくないかなぁ、と思うのです。
 部活動をしばらく経験してみて読んで、「あるある!」と納得するのが正しい姿でしょうねぇ。私らの場合は、経験の方がずっと先にありますから、「あるある本」を先に読むことは出来なかったですけれど。
 ネタにはネガティブな物もある訳で、それを先に知ってしまうのは、良くないんじゃないかなぁ、と思いました。
 しかし、買って読んでしまったものは仕方ありません。くじけずに部活を続けてもらいたいと思います。

 さて、この本。「吹奏楽あるある」ではなく「吹奏楽あるある」なのです。つまり、部活動としてのあるあるですね。なので、音楽と直接関係ないネタも多いわけで、そういうところは一般の人でも納得できるんじゃないでしょうか。

 読んでみて、「ああ、やっちまうなぁ」と思うところがいくつかありましたねぇ。

・ドラマや映画の楽器演奏シーンに全力で突っ込む。
 やっちゃいますねぇ。私の場合、CMに突っ込むのが多いです。

・練習中、ふと一瞬の静寂が流れる。
 ある中学校の練習でこれが起こった時、顧問の先生が「誰が止めろって言ったぁ!!」と激怒していました…

・「ピッチカートっぽく吹け」という無理。
 言いますよ、勿論。いいじゃないですか。

 などなど、余りネタばらししてしまうといけませんので、この辺で。

 最後に一つ。
・他校の定期演奏会に楽器を持参して無言のアピール。
 これは私は経験が無いのですが (あ、一度、午前中コンクールで、午後コンサートを聴くという時に、楽器の置き場が無く、売店のおばちゃんに預かってもらったことがありました by 長野市民会館)。
 東京でオーケストラのコンサートを聴いていた時にも、ヴァイオリンなど楽器ケースを持った人をよく見ました。「練習の帰りなんだ。」と思っていましたが、何だったのでしょうかね。

【参考文献】
吹奏楽部あるある研究会 著 / 菊池直恵 漫画 / 吹奏楽部あるある / 白夜書房
吹奏楽部あるある勉強会 著 / ミキマキ 漫画 / 吹奏楽部あるある2 / 白夜書房  

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