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356.子供

2013.4.15


 私には、子供が三人おります。私の様にどっぷりと吹奏楽に浸っている人間にとっては、子供にも吹奏楽をやってもらいたいという気持ちは、もちろんあります。ところが、今までこの三人は吹奏楽とは縁なく成長してきているのですね。コンサートには何回か連れて行ったのですが。
 やはり、いつかは同じステージに立ちたいという夢もあります。

 一番上の子は、もはや学校の吹奏楽部に入るという年齢でも無くなってしまいました。大学に行って吹奏楽部に入るという可能性もないわけではありませんが、まぁ、無理でしょう。

 二番目の子と三番目の子は、この春、それぞれ高校、中学に進みました。これは、部活動として吹奏楽部に入部するチャンスでもあります。今のところ、先輩・周囲の進めはあるものの、入部の決断に至っていないようですが。

 一番入部の意思が明確になるのは、やりたい楽器がある場合ですね。親兄弟が吹奏楽をやっていて、この楽器がいいという気持ちがあれば入りやすいのですが、そうでない場合は、入学式の入場行進の演奏を聴いて入部したいと思う人が多いようですから、具体的に希望の楽器無いように思います。大抵は、トランペット、フルートなどの何となーく目立つ楽器に人気が集まっていると思います。
 私の場合なんかは、帰宅部を半年やった後、悪友に引き込まれて入部したものですから、その時空いていたチューバに問答無用に決められていました。その次の学校では、もっと目立ちたいと思いユーフォニアムを希望したのでした。

 で、ウチの子らは入部の意志も固まっていないようですから、希望の楽器も未定だと思います。そこで、親としてどの楽器がいいのかを考えてあげなければならないなと思った訳です。
 どんな楽器でも合奏することには変わりはないからいいよ、と思いつつ、いざ考えてみると、どうしても頭をよぎるのはお金の事であります。

 現在私の所属している市民吹奏楽団には、オーボエ、ファゴットが居りませんので、居てくれると非常にありがたいと思うのです。しかし、我が子がこの楽器を持つとなると、とたんに難色を示してしまうのですね。正直、金銭面で。学校に楽器があればよいのですが、ファゴットなどは個人で買える金額ではありません。ちょっと楽器屋さんのサイトを見て青くなってしまいました。新品で車が買える金額ですね。それで、楽器が学校にあったとして、消耗品と言う物があります。ダブルリードだと一つ幾ら位するものでしょうか。ちらっと見たところ3,000円前後のようですが、当たりハズレがあるようで年間に何本使うかが分かりません。それでも20本使って6万円程度なら、それほどでもないか…
 まぁ、楽器本体を買わなければ、良しとしましょう。

 次は、クラリネット、サックスですが、こちらもリード代が掛かります。楽器本体もピンキリですから、相応の楽器を選べは良いのではないでしょうか。しかし、バスクラリネットとかバリトンサックスとか大型楽器になると、個人持ちは厳しいですね。また、サックスは人気があるので希望しても選ばれない可能性もあります。

 フルートは、消耗品がほとんど無い楽器ですが、これも材質によってピンキリでありまして、高いものには手が出ません。学生モデルの程度の高い方でいいんじゃないでしょうか。

 金管楽器に行きますと、比較的お手頃なのが、トランペットとトロンボーン。トランペットは人気があり難しいかもしれませんが、トロンボーンなら比較的狙い目かも知れません。私も一本欲しいと思っていますし…おっと、それは内緒だ。

 ユーフォニアムも良いです。コンペセイティング・モデルは不要だと思います。4番ピストンがサイドアクションであれば、充分でしょう。

 チューバは、個人持ちが厳しいですが、社会人では結構個人持ちの人がいますねぇ。ウチにも1本ありますが…。学生のうちは学校の楽器でお願いします。持ち運びは学生個人では難しいですね。あ、そういえば一昨年、Esバスを持って電車で通ってた子がいたっけか。

 ホルンは、金管の中では高額楽器の部類に入ります。その上難しい楽器と来ていますから、個人持ちは不可能ではないですが、しっかり練習して欲しいなぁ。と思ってしまいます。

 そして、弦バス。学生のうちの個人持ちは無理でしょうねぇ。でも、出来る様になっておくとオーケストラに入りやすいのでいいかも。あ、ユーフォニアムとサックス以外はみんなそうか。

 残りは、打楽器。これは、学校の楽器を使っていただくしかないとして、消耗品もそう多くはないでしょう。(甘い?)
 大人になってから、楽器収集を始めてしまうと、お金がいくらあっても足りないと思います。

 というような感じで、金銭面でしか楽器を見られない自分が悲しくなってしまいますが、子供に何をやってもらいたいかと考えますと、やはりいろいろと悩んでしまうのでありました。

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