#195で指揮棒のことを書いておりますので、今回は“2”となるのでした。 以前誰かが、「良い指揮棒というのは、重心がグリップの近くにあるバランスの良いものだ。」と言ったのを聞いたことがあります。ところがですねえ、楽器店へ行っていろんな指揮棒のバランスを見てみるとグリップから遠いものも多いのですね。ということは、良くない指揮棒を売っているのか、誰かが言ったことが間違っているかどちらかになります。 ネット検索したら、ヤマハミュージック東海のコラムにありましたので、それがそのまま答えで良いと思います。それぞれ特徴があって、好みのバランスを見つけましょう、という感じでしょうか。 では、私が現在所有している指揮棒についていろいろ調べてみたいと思います。 現在所有している指揮棒は5本あります。表にしてみると、上から
そういう訳で、本番はグラスファイバー、練習は木製という使い分けをしておりました。では、一本一本説明してまいりましょう。 【K18】 今年の夏に、長野市の楽器店で練習用として購入したものです。本当は、K15かK17が欲しかったのですが、安価な木製はこれしか置いてなかったもので。全長が長く、シャフトもグリップも細いです。重心位置は、グリップから85mmと遠いのであります。 長く細いので強く振るとしなってしまいブレた感じがします。持ちにくい、振りにくいということで、好きではありません。 【K15】(K17) 一番使い慣れた棒です。重心位置は80mm。 打点で荷重が適度に掛かります。良くも悪くもリファレンス的存在です。 【不明】 グラスファイバー製ですが、いつどのようにして入手したか不明。重心位置は70mm。 短いので、演奏人数が少ない時に使うくらいでしょうか。あまり使っていません。 【FT150I】 昨年まで本番で使用していた指揮棒。どなたかにプレゼントして頂いたものと記憶しております。それが誰かは秘密。重心位置は70mm。 「軽い」と思っていたのですが、K15と1gしか違いませんね。しかし、K18などは全質量で3gなので、1gの差は大きいのでしょう。本番で重いと感じたことは無いです。 【BT-PRO HI】 今年9月に購入いたしました。今までに使ったことのない径の大きいグリップです。手のひらの中で遊びが無いので、手との一体感があります。重心位置も30mmとグリップに近いので、打点での荷重がほとんどありません。手の動きがそのまま棒の動きになります。 何故、この指揮棒を購入したかというと、 岩城宏之モデルだから。 グリップにサインがあります。 今年の本番は、この指揮棒を使おうと考えております。全質量は9gということで重くはなりますが、打点での荷重がほとんどなくなるため、振りの軽さは出ると思います。それが演奏にどのような影響を与えるか、、、。前日のリハーサルで拙そうだったら、FT150Iに戻そうっと。 【参考文献】 コラムNo.3「指揮棒のあれこれ」/ ヤマハミュージック東海 |