この度ある事情により、家を出て一人暮らしをすることになり生活環境が変わり、当然食事の準備などは自分でする、まぁ、自炊をすることになったわけです、、、。 違う! その「自炊」ではなくて、所謂、印刷された書物をスキャナで取り込み電子データにして、タブレットPCやスマートフォンにて電子書籍とする「自炊」であります。家は出ません、一人暮らしもしません。 私の場合の自炊の対象書籍はスコアであります。しかも、自分で読むためではなく、PCに読み込ませるためです。 しつこいようですが、私の編曲の手順を述べさせていただきます。 1. スコアをスキャナで読み込み、1ページ毎画像データにする。 2. スコアメーカーで認識し音符データに変換し、xmlファイルで書き出す。 3. Finaleでxmlファイルを取り込み、原曲通りのスコアを作成する。 4. 編曲を行う。 という手順であります。とにかく印刷された楽譜を電子データに変換するところまでに時間がかかり、実際の編曲作業に入ると速いものです。 少し前までは、musicsheet というFinaleで読み込める電子スコアが販売されていて、編曲したい曲があれば1.~3.の手順は不要ということだったのですが、現在ではmusicsheet は販売されておりません。非常に残念です。 という訳で、これからも編曲したい曲は、まずスコアをスキャンしなければなりません。というと、この時点ですでに自炊しているといってもよいのですが。 現在使用しているスキャナは、A4対応のフラットベット型、まぁ、EPSONのGT-7400Uであります。スコアをスキャンする場合、スコアを開いてスキャナ面に押し付けていなければなりません。これが結構大変なのです。 スコアメーカーで認識させるためには600dpi程度でスキャンしなければならないのですが、1ページスキャンするのに1分程度の時間がかかります。例えば、音楽之友社版の『第九』であれば、全288ページあります。このスコアは見開きでスキャンできましたので半分の144回スキャンいたしました。単純に1スキャンに1分をぶっ通ししても、2時間半近くかかります。その間、スコアを押さえ続けていなければならず、必ず筋肉痛になっておりました。(現在販売されているスキャナは、速度は上がっているようですね。それにしても一定時間スコアを押さえつけていなければならないことには変わりありません。) それに、本の状態でスキャンしているので、綴じ代の辺りがきれいにスキャンできなかったり、ページ全体が斜めにスキャンされたり、スコアメーカーで認識するには悪条件となってしまう事もありました。 この辺が、とても面倒臭い事だったのであります。 で、世間でいう「自炊」が流行ってきたことから、そのための道具が充実してきていることに気が付きました。その道具とは、 1. 裁断機 2. ドキュメントスキャナ であります。2.のスキャナはフラットベット型のスキャナであってもADFが装着できれば、同じことが出来るわけですが、これについては次回ということで。 さて、裁断機であります。本を1ページごとバラバラにして、スキャナに載せやすくいたします。そうすれば、綴じ代の辺りも気になりませんし、斜めに曲がることもありませんし、綺麗にスキャンできるというものです。 某大手ネット通販で見つけて、購入いたしました。約1万円也。 ちょっとごついですが、400枚一度に裁断できるようです。手を切らないように注意注意。スコアの場合は『第九』の場合でも約300ページ、150枚ですから問題ありません。 それから、自分でスコアを製本した時に、ページの端が次の写真の様に揃わない状態になってしまうのですね。 」 今までは、定規を当てカッターナイフで切っていたのですが、途中で曲がったり、上手くいかないこともあったのです。こういう所にも裁断機を使えば一発で解決です。 それでは、いつかは編曲しようと考えている、ベートーヴェンの「エグモント」序曲のスコアを用意いたしまして、 裁断してみたいと思います。 ばっさり、、。 はい、1ページごとバラバラになりました。 さて、このバラバラになったスコアはどうなるのか、次回のネタであります。 |