直線上に配置

309.ポヤメンテ

2012.5.19


 ある吹奏楽団の皆さんと合同練習をしたとき、その楽団の団長さんに言われたことがあるのです。

 「ポヤメンテはしないといけませんねぇ。」

 私は、「はて、ポヤメンテとは何のことだろう」と思いながら、「そうですねぇ。」なんて相槌を打っておりました。
 どうやら、話の文脈から想像するに、ある曲が別の曲から引用をしている場合、その引用されている曲を理解しておくこと、のようでありました。例えば、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」の場合は変奏曲のテーマとなっている「きらきら星」についてもよく理解しておくという意味です。ちなみに「きらきら星」という曲名がついたのは、モーツァルトの死後であり、作曲された当時はフランスで流行していた恋の歌「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」という曲 だったのです。これは、例によってウィキペディアからの引用です。
 この例の場合は、簡単な部類に入りますが、ショスタコーヴィチの曲などの場合はかなり難しくなるでしょうね。交響曲第15番などは、いろんな曲からの引用がありますし、わざと解り難いように巧妙に引用している場合もありますから。
 それでも、曲を理解するうえでは、引用元の曲を理解しておくポヤメンテは必要と言えるでしょう。

 ポヤメンテですよ、、、。

 あっ、そこのあなた。「ポヤメンテ」を音楽辞典で探したり、ネット検索しても無駄ですよ。絶対に出て来ませんから(出てきてもこの文章だけでしょう)。
 何しろ、「ポヤメンテ」とは、今朝の私のに出てきた言葉ですから、、、。すみませんね、あほなネタを使いまして。こりゃ、4月1日用のネタでしたかねぇ。

 しかし、それでも楽曲のアナリーゼを行っていれば、「この部分は、何々の曲の何がしの音型から引用している。」なんてことはザラにありますから、アナリーゼの用語としてあっても不思議ではないでしょう。実際に何かあるのかは、私は知りません。

 どうしてこんな夢を見たのかと言えば、心理学の分野で夢分析なんてのがありますからそちらで詳しく分析もできるでしょうが、ただ単純に「曲のことを勉強すべきだ。」と考えていたことが現れただけだと思います。フロイトの夢分析なんかされたら、どんな助平なことを考えているなんて決めつけられかねません。少なくとも助平な夢ではなかったですしね、、、。

 こうしてせっかく生まれてきた言葉ですから、使って広めようと思ったりするのですが、実際使う場面なんてほとんど無いでしょうねぇ。そのころには、私もそんな夢を見たことをすっかり忘れているでしょう。大体、夢なんて憶えていることの方が珍しいことですから。

 皆さん、そういうことで、曲を理解するうえでポヤメンテは非常に大切ですから、しっかり実践してまいりましょう、、、。やっぱり、こんなこと言わないですよね。

前を読む 『休むに似たり』TOP 次を読む



Copyright(C)2005-12 T.Miyazawa All Rights Reserved.

直線上に配置