前回、「ドイツ旅行で買ったてきたものはCD2枚とカセットテープ1本」と書きましたが、一つ忘れていました。CDは3枚でした。 CDは自分のCDラックと共に引っ越しをしておりましたので、親に荷造りされることなくありました。なので所有を忘れてしまっているものはないのであります。 では、ドイツで買ってきたCD、1枚目 ヒンデミットの交響曲『画家マティス』です。その他、『弦楽とブラスのための演奏会用音楽』、『白鳥を焼く男』が収録されています。 このCDは日本では入手できないだろうと思って買ったのですが、そのまま“20th CENCURY CLASSICS”というシリーズで発売されておりました。まぁ、日本語の解説があるかないかの違いですからね。大したことではないです。 2枚目です。 これは、前回バルトークは好きな作曲家の一人と書きました、そのバルトークの『管弦楽のための協奏曲』であります。演奏は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団です。同時収録は『2台のピアノと打楽器のためのソナタ』。 この演奏(レコード)については、あるオーディオ雑誌で「ユニークな演奏」と評されていたので、聴きたいと思っていて、CDも探したのですが国内版は発売されていないようで、ドイツで見つけた時は嬉しかったですねぇ。セルも好きな指揮者の一人でしたから。 帰国後、聴いて見たところメリハリが効いてきびきびした演奏で良いのですが、どうもエンディングが違っているのです。 この曲のスコアを見ると、エンディングが2種類あることが分かります。 これが、第一のエンディングの部分。小節番号で「606」で終わっています。で、次のページには、Alternative ending として小節番号「602」から「625」が書かれています。 耳にすることが多い演奏は、こちらの演奏ですね。私は、「606」小節で終わるエンディングを聴いたことはありません。 このエンディングの違いは、初演を聴いたバルトーク自身が改訂したものだということで、改訂前のエンディングの演奏もあるようです。この辺の詳細はウィキペディアをご覧ください。 で、ジョージ・セルの演奏は、このどちらでもないのです。スコアを見ながら聴いていて驚きました。だいぶカットされて短くなっているのですが、長くなっている部分もあり、エンディング自体は改訂後のものになっています。どうもセルが編曲してしまっているようです。(これについても詳しく調べられている方がいらっしゃいますので、「オケコン、セル」とでも検索してみてください。) このCD、確かに当時国内版は発売されておりませんでしたが、その後CSB SONYから「セル没後20年企画」の一枚として発売されてしまいました。同時収録はヤナーチェクのシンフォニエッタになっていましたけれど。 3枚目のCDは、シンセサイザーミュージックとかいうタイトルだったと思いますが、後で知ったところによると、当時はやっていた映画音楽だったようです。お土産として知人にあげてしまったので、手元にはありません。 それから、カセットテープが1本というのが、これです。 わかりにくいですが、露出が多めの綺麗なお姉さんたちが並んでいるのがお分かりになりますでしょうか。 これはですね、ドイツRTLテレビの“TUTTi FRUTTi”という番組の曲集であります。カセットのタイトルは、“Super Sexy Italo Hit Mix Album”となっています。収録曲はSexyでもなんでもなく、洋楽ヒット曲集ですね。 どうしてこのようなカセットを買ったかというと、この“TUTTi FRUTTi”という番組が日テレの「世界まる見えテレビ特捜部」で紹介されて知っていたからなのです。どのように紹介されていたかというと 世界一低俗なテレビ番組 としてです。視聴者参加型のクイズ番組だったのですが、詳しいルールは覚えていません。男女1名ずつが対決するという形式なのですが、事と場合によっては、解答者(一般の方ですよ)が衣服を脱いでいくこともあるという、まぁ、そういうところだけは憶えているのです。 ドイツには10日間滞在しましたので、この番組を視聴することが出来ました。 期待したような場面は残念ながら、、、。 ただ、このカセット、出てきたのはケースだけで、カセットテープ自体は行方不明なのです。見つからないとなると、聴きたくなるんだよなぁ。 【参考文献】 ・BELA BARTOK / CONCERT FOR ORCHESTRA / HAWKES POCKET SCORES / BOOSEY & HAWKES No.79 (P144,145,147) ・フリー百科事典 ウィキペディア / 管弦楽のための協奏曲 |