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306.急がねば

2012.4.28


 急がなければならないのです。

 現在、私の譜面を演奏会で使いたいというお話を、二つの団体様から承っております。まぁ、ほかの皆さんからも譜面を欲しいというメールは頂いており、それぞれ応じさせて頂いておりますが、実際にステージで演奏されたという例はそう多くはありません。
 しかしこの二つの団体様の場合は、かなり前向きにステージで演奏されることを企画されているご様子なのです。

 一つ目の団体様のご依頼は、マーラーの交響曲第1番終楽章。メールでのやり取りの中で、「採用させていただく方向で話が進んでおります。」とお言葉を頂いております。
 では、いつもの通り今ある譜面をお送りしてしまえば私の役割はお終いになるかというと、ちょっとそういう訳にはいかないのです。まぁ、そう考えているのは私の方なんですけれど。

 マーラーの譜面は、パート譜まで完成したのが2004年であり、譜面ソフトはWindows98上でOverture2を使用しております。編曲を始めた頃の譜面でありますので、何かと不慣れなことが多く、今見直すと拙いところが多々あるのです。特にパート譜は非常に読み難い状態です。
 4年前に同じOverture2で編曲した「展覧会の絵」を自分の所属する楽団で演奏しましたが、自分のところで使うからということで、かなりメンバーの皆さんに苦労かけましたが、読み難いパート譜のままで使用しました。今回は、ご依頼の上でのお話ですので、演奏に耐え得る譜面に修正しなければならないと思った訳です。これまでにお送りした皆さんには大変申し訳ないことですけれど。ある意味、特別なご依頼主ということになります。
 まず、スコアの見直しから始めていますが、想像以上に修正が必要です。かといって、時間に余裕があるわけではないので、ある程度のところで切り上げなければならないでしょうが、できる限りのことはしなければなりません。

 それで、やはり苦労しているのが、Windows98パソコンの使用です。引っ越しをした際に、ネットワーク環境を変えてしまい、接続できなくなってしまったのです。無線LANアダプタも古くて、現在の無線ルータに接続できないようです。有線LANで接続するにしても、その無線ルータを物置の中に設置してしまったので、ケーブルで引っ張ってくることができません。アクセスポイントを買ってくれば接続できそうですが、これだけのために買ってくるのももったいないなぁ、というものです。
 LAN接続は諦め、手持ちのUSBメモリでデータのやり取りをしようとしたら、Windows98ではドライバがなくて使えない、、、。古いメモリカードリーダライタがWindows98対応していることを突き止め、ようやくメモリカードを通じてデータのやり取りが出来る様になりました。

 それからまた、Overture2の使い方をマニュアルを引っ張り出してきて調べながら使い始めました。いやぁ、直感的には使いやすいのですが、あまりにもFinaleと操作感が違うので、作業がはかどりません。
 それでも、何とかしなければならないというわけです。


 もう一つの団体様のご依頼は、ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」全楽章。ついに現れました。「第九」を全曲やると言ってくださった方が。ご本人様がわざわざ、私のところまでお越しくださり、いろいろとお話をさせていただきました。
 その中で、練習の都合上、譜面修正の要望がありました。スコアから手を入れなければならないのでちょっと大変です。まぁ、こちらはFinaleで書いていますので、パソコンの心配はありません。とにかく早いうちに直す必要があります。


 このウェブサイトを始めた頃を思えば、「編曲してみたから、使いたい方にはお分けします。ただし、素人の仕事ですから出来の保証はしませんよ。」というスタンスでおりました。私の心の中でですけれど。
 それが、ここまで来ると、「せっかく演奏していただくのだから、良い譜面にしなければ。」と思うようになってきたのですね。実力が伴っていないので辛いところではありますが。「カルメン」以降に編曲した譜面は、結構気を使って書いたつもりです。

 ともあれ、私の編曲したうちでも大曲が2曲、今年のうちに演奏されるかもしれないという状況なのです。大変うれしいことでありますが、不安もあります。幸い、両方とも聴きに行ける範囲なので、実現すれば聴いてまいります。悪い結果にならないように、良い譜面に仕上げたいところです。  

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