今までロシア語について考えたことなどなかったのですけれど。 チャイコフスキーの歌劇『エウゲニー・オネーギン』から3曲を編曲した際に、スコアにある文字がロシア語で読めなかったけど、特に譜面を読む上では困らなかったので気にはしなかったのです。 ところが、今編曲を進めている、リムスキー=コルサコフ協奏曲三部作では、ちょっと困ったことになっているのです。 上に貼り付けた画像は、三部作のスタディースコア(mph Study Score 653)の巻末のページです。楽器名と“solo”の文字はなんとなく分かりますが、その他の文字はロシア語でしょうけれど、全く読めません。正誤表みたいなんですけれど、本当はどうなんでしょう。 それから、譜面の中にも脚注として書かれているものが有ります。例えば、次のような で、ページの下の方に、 というふうに。 ★一つに方は、1st クラリネットの旋律についてなにやら書かれています。 ★二つの方の、“ad libitum”はラテン語で「自由に・随意に」という、意味です。アドリブという意味にもなっていますね。その後の括弧の中は、★一つと同じですが、やはり意味は分かりません。 いままでの編曲においては、こういった脚注は、大方が英語やドイツ語(ドイツ語だって読めたもんではありませんが)、また国内で出版されたスコアであれば日本語で書かれているので、大抵の場合は意味を掴むことができました。 といっても、ベートーヴェンの交響曲で使用したベーレンライターのスコアには、ジョナサン・デル・マーの詳細な解説・検証があったのですが、英語だったために全く読まないでしまいました。英語くらいだったら読まなければいけなかったなぁ、と反省していますが、まぁ、またそのうち読みましょうと先送りしてしまうのでありました。 それはさておき、現在進行している曲においては、やはり不明なことはできる限り解消すべきではないかと、先の反省を生かさなければと思っているのです。それに、正誤表だった場合、間違いと書かれているものをそのまま使うのは恥ずかしいことです。まぁ、CDを聴いて、その音に合わせるというのも手ではありますけれど。 最近の、翻訳サイトでは翻訳可能な言語も増えていますので、もしかしたらロシア語も翻訳できるかもしれません。ということで、サイトを探してみます。 ありました。グーグル翻訳でロシア語が可能です。 では早速、上の正誤表らしきものから、 まず表題 “ЗАМЕЧЕННЫЕ ОПЕЧАТКИ” → 誤植 表の中の項目名のところ “Место опечатки” → 誤植の場所 “Напечатано” → 印刷 “Должно быть” → する必要がある いやぁ、見事に正誤表でしたね。わかりました、この部分はこのように修正して譜面化しましょう。 さて、譜面に書かれた脚注の方ですが、ロシア語のアルファベットの記入がやたら大変です。キーボードをロシア語入力に変更するのは簡単ですが、どのキーがどの文字になるか探すのが大変(そりゃ、一覧表作ればいいんだけど)。それと、印刷されている書体とPCのフォントが同じか分からない物があるのですねぇ。 と言い訳をしながら、今回はお終いにしてしまいます。やっぱ勉強が足りない私です。 |