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285.リムスキー=コルサコフが、、

2011.12.3


 今年の始めは「第九」パート譜の完成がまだだというのに、今年は2曲編曲しようと考えていたのです。バラしてしまいますと、G.ホルストの「セントポール組曲」と、G.マーラーの「花の章」です。

 「セントポール組曲」は弦楽合奏の曲ですので、吹奏楽版にするには、オーケストレーションが必要となります。これまでの移し替えだけの編曲とは違い、結構オリジナリティーを出さなければなりません。それはそれで楽しいことで、ひとつ挑戦しようという気持ちになっていたのです。
 が、駒ヶ根市吹の定期演奏会で「ミリタリーバンドのための第2組曲」を演奏することになり、ちょっと気持ちが失せてしまったのです。なにしろ、第4楽章が「ダーガソンによる幻想曲」という同じ曲なので、、、。でも、そのうちやりたいと思います。スコアは入手してあり、MIDIデータ化の途中ですので。

 「花の章」は、マーラー交響曲第1番「巨人」の初期の稿に含まれていた楽章ですが、後の改訂により外されました。演奏時間6~7分のゆったりとした曲なので、スコアのページ数は少なく、編曲に掛かる期間は短いと思っていたのですが、購入したスコアが手書き風の印刷で、スキャンからの変換が上手く行きそうになく、全て手入力になりそうな気がしたため、手を付けないていました。もともと、「セントポール組曲」の後で取り組もうと思っていたので、まぁ、手が付いていないのも当然なのですけれど。

 では、私に「第九」パート譜を完成させようと決意を至らしめた曲はこれらかとというと、そうではない別の曲なのです。

 リムスキー=コルサコフの曲なのですが、「トロンボーンと吹奏楽のための協奏曲」です。要はトロンボーン協奏曲です。タイトルにあるとおり、オーケストラではなく吹奏楽が伴奏をします。ということは、普通に譜面が出版されているはずと思われるのですが、、、。
 実は、ずっと以前に銀座のヤマハで販売されているのをみたこともありますし、何を隠そう私の母校吹奏楽部で演奏したこともあるのです(私はまだ一年坊主で、ステージで演奏は出来ませんでしたが)。
 なので、譜面の入手は不可能ではないと思っておりました。

 ですが現状では、楽譜ネットで検索ではヒット“0” 、ミュージックエイトでの検索では“絶版”ということ。母校の吹奏楽部もちょっと当てに出来そうにないので、入手不可能なのではないかと思えてきました。そりゃあ、どこかの団体にはあるはずですけれどねぇ。

 こんな書き方をしていると、演奏を考えているように思われそうですが、いつかはやってみたいなと思っている程度ですから、、、(どこに気を使っている?)。

 ちょっと話は逸れますが、リムスキー=コルサコフの独奏楽器とバンドのための曲は、他にも「クラリネット協奏曲」、「オーボエ変奏曲」の2曲があります。レコードやCDなどには、たいてい3曲がセットで収録されています。ですから、3曲とも耳に馴染んでいるという人はある程度いると思うのです。ちなみに、「クラリネット協奏曲」、「オーボエ変奏曲」の譜面も、楽譜ネット、ミュージックエイトではヒットしませんでした。

 そういう実情から、この3曲の譜面を何とかしたいと考えるようになったのです。

 リムスキー=コルサコフというクラシック界の大御所ですから、スタディースコア(ポケットスコアともいいますけれど)での出版は無いだろうかと、思いつきました。
 そこで、アカデミアミュージックで検索です。

 ありました。なんと、この3曲が1冊のスコアになっているのです。して、その値段は、\7,740-。 高い。ちょっと躊躇いました。
 過去に買ったスコアで、最も高価だったのは何だろう? 今、調べてみたら、ストラヴィンスキー「春の祭典」が\4,930-でした。まぁ、\5,000-以上のスコアは買ったことは無いということです。
 うーん、\7,740-、、、通販での送料を加えると8,000円を越えるなぁ、なんて思いながら、購入ボタンをポチッ。

 翌々日には、手元に届きました。

 さて、次はこの3曲に取り組むのです。

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