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284.ひとつの区切り

2011.11.27


 9ヶ月も更新をしないでおいて、今更「ひとつの区切り」もあったものではないのですが、何を持って区切りと考えたかというと、「第九」のスコア、パート譜が全て完成したということです。(まぁ、完成度は推して知るべしですけれど。)

 「第九」の編曲に関しては、なかなか長い道のりでありまして、どこかに書いたとは思いますが、
2007年11月、第8番の編曲(スコア)を完成
2008年2月、「第九」に着手
2009年1月、第4楽章のスコア完成
2009年4月、同パート譜の完成
2009年11月、1~3楽章のスコアの完成
2011年11月、パート譜の完成
 というように、4年近くを掛けてしまいました。まぁ、その間に、「カルメン組曲」「オペからの歌曲3曲」「ドヴォ1の1楽章」「カレリア組曲」「グラズノフ5番の4楽章」「悲しきワルツ」等、まるで「第九」から逃げるように編曲しておりましたわけで、やはり「第九」に立ち向かうのは非常に気力がいる大仕事だったわけです。

 「第九」全楽章の譜面については、欲しいというメールをいくつか頂いておりまして、やらなければならないと常々思ってはいたのです。そして、今年の4月末に頂いたメールでは、「時間が掛かっても良いので待っています。」とまで言って頂き、これはやらなければならないと決意させられたのでした。それでも、半年以上お待ちいただいてしまいました。大変申し訳なく思います。

 また、最近になって、もうひとつ完成させなければならないと思った理由が出来ました。それは、次に編曲したい曲を思いついてしまったからです。この曲については次回のネタにいたしますが、ここまで来れば「第九」を止めたままで次の曲に取り掛かるのはさすがに宜しくない、と思い、パート譜作成を進めることになったのです。やり始めてみれば、思っていたより短期間、1ヶ月弱でなんとか完成に至ることが出来ました。

 で、このサイトを立ち上げるきっかけというのも「第九」を吹奏楽に編曲したいなぁ、という気持ちからでした。そして、「第九」を編曲するにしても、ベートーヴェンの歩んだ足跡を感じるために、第1番から全部編曲しようと思ったのです。
 つまり、最初に思った「第九」を編曲したいなぁ、というところは達成できたので、ひとつの区切りが付いたなぁ、なんて思ったわけです。

 もちろん、まだパート譜を作成していない曲がいくつもあります。
 第3番「英雄」も第2楽章だけですし、全楽章できるととても面白そうです。また、あるところから、一瞬「第4番を全曲やろうかと思います。」という話もありました。これは、ボツになったぽいですけれど、もしかしたら再発するかもしれません。第8番も面白い。この曲は短いから、手をつければ割と短期間で出来るかなぁ、と思います。
 困ったのが第1番で、編曲を始めた当初であり、かなり未熟だったりして、全部やり直したいという気もしないでもありません。
 まぁ、そうやって、全曲全楽章完成というのはまだ先だと思います。
 うーん、「演奏するから是非」という圧力が掛かれば、早まりますかねぇ。

 今の心境とすれば、「第九」が完成して一息ついたというところです。

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