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270.腰

2010.11.13


 いつの間にか体シリーズとなっております本駄文ですが、今回は現在の私にとって旬(あまり良いネタではありませんが)な話題となっております、「腰」であります。もう少し突っ込んで言えば「腰痛」です。

 10月16日の演奏会(正確には前日のリハーサル)から腰が痛くなったということで、指揮の仕方で痛くなったものと考えておりますが、正しいかどうかは分かりません。今回の演奏会では、ポップスの曲が多かったため、タテノリの指揮が必然的に多くなっておりました。大体が2/2拍子であり、「ワンッ、トゥー」と言いながら体を上下に振っておりました。指揮棒というより体ごとです。ですから、腰に来てしまったのでしょうねぇ。4/4拍子の曲であれば横振りの拍が入るので、腰への負担は半分で済んだのでしょうに。まぁ、次回は腰に負担の掛かる曲は少なくしたいものです。(腰に負担が掛かる振り方をしなければいい、って、そりゃそうですが。)

 ただ、今腰が痛いのは、その演奏会のときの痛みが一旦治まってから、また痛くなったのです。それ以来一週間痛いままです。こちらには、ちょっと心当たりがありません。
 以前会社で受けた研修の中で、講師が「腰痛の原因はストレスです。」と言い切っていたのには、ちょっと驚きました。医学的根拠は分かりませんし、いままでに腰痛で通院したときにも医者からそのような話は聞いたことはありませんでしたから。仮に今の腰痛の原因がストレスだとすると、思い当たることが、、、、、一、ニ、三個程あります。まぁ、それにしたって以前から有ることですし、今になって急にというのも変でしょう。あぁ、歳を取ったということでしょうか。

 指揮をしていて、身体を痛めたということで有名なのは岩城宏之さんが挙げられます。「指揮のおけいこ」の「レッスン16 指揮とはスポーツだ」で詳しく書かれていますが、岩城さんは頚椎後縦靭帯骨化症という病気にかかったそうです。頚椎ということですから首ですね。岩城さんのようにムズカシイ病気でなくても指揮者には頚椎を痛める人が多いようです。ff などを強振したときに衝撃が首に行き、それが疲労(疲労破壊の方の)として蓄積していくのでしょうね。
 この本で、腰については書いてないのかなぁ、と思って読み返してみますと、指揮という運動は腰にとっては良いそうなのであります。ありゃ、私とは正反対ですね。

 腰を痛めた指揮者の話としてカラヤンの事があげられています。(P209)
(前略) 彼は、両脚を大地から生えたように微動だにさせず、上半身を少し前傾させたまま、目を瞑り、あの独特な美しい指揮をやっていた。長年のこの姿勢で、腰がやられたのだろう。
「君のように、足をしょっちゅう動かしている方が、腰の負担が軽くなるんだろうな」
 と、小澤征爾君に言ったことがあるそうだ。


 だそうで。私の指揮のときは足を(無駄に)良く動かしていますけれど。まぁ、私の場合は週一のアマチュアですから、巨匠の皆さんと比べてはいけないでしょう。
 やはりデスクワークなどの同じ姿勢で長時間いることが腰に負担をかけているのでしょう。

 腰に負担の掛かりにくい、いい椅子なんてものは無いでしょうかね。今度、探してみましょう。
 また、話がずれてしまいましたが、今回はお終いです。

【参考文献】
指揮のおけいこ / 岩城宏之 / 文春文庫

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