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262.生体エネルギーって何ですか?

2010.9.18


 そういうわけで、オレンジジュースQooの色と味がなぜ変わったか、と、「生体エネルギー活用コースター」で変わるのか、というところを実験してみます。

 まずは、かのセミナーと同じ条件で行わなけれならぬと考え、資材の調達です。紙コップは全く同じとは行きませんが、100均で白色と色付の物を購入いたしました。問題は、160g缶のQooです。近所のスーパー、酒店をハシゴしましたが、見つけることは出来ませんでした。やむなしということで、500ccペットボトル2本と2000ccペットボトル1本を用意いたしました。
 あとは、コンクリート片に見える「生体エネルギー活用コースター」と同じ効果が他の材質でも有るのかの確認のため、御影石、陶器のタイル、木製のコースターを用意いたしました。

 さて、ここで気付いた事。
 オレンジジュースは、長期の保管の間に沈殿する成分があるということです。ペットボトルの店頭在庫であっても、底に沈殿物があることが確認できます。振ってしまえば元に戻るので製品品質には問題ないとされています。沈殿が有るボトルの上のほうは、上澄みとなって少々色が薄くなっているようです。

 まず最初の確認。
 沈殿が有るペットボトルの上澄みと、良く振って攪拌した物とではどれ程差が出る物でしょうか。白い紙コップに40ccずつ注いだ物の写真です。
 
 左が攪拌した物、右が上澄みです。若干、上澄みの方が薄く見えますが、差は大きくない範囲と思います。飲んでみても、味の差は気をつけないとわからなくらいです。セミナーのときは、明らかに違うように思えましたからね。沈殿だけでは、説明できないと思います。

 次に、紙コップの色がジュースの色の見え方を変えていたのではないかということの確認。もちろん、見え方だけですので味については関係ありません。
 
 両方とも攪拌した物で、左が黄色の紙コップに入っています。こうすると確かに、色付き紙コップの方が濃い色に見えます。もちろん味変わりはありません。しかし、スパシーボ効果というヤツで、濃い色のジュースは味も濃いと思いこむ人はいるかもしれません。

 ここで、色付き紙コップ攪拌と白紙コップ上澄み、を比較してみます。
 
 色については、違いが分かる位になっていますね。味は最初の確認のままですから、若干の違いです。
 ここで、一旦まとめます。沈殿のあるものと、紙コップの色によりある程度の、色と味の違いは有るとこは分かります。しかし、あのセミナー会場で、缶を開ける前に振ってしまう人がいないとは言えず、主催者側としては危ない橋を渡ることになります。まして、缶ですから主催者側としても沈殿している物かの確認は出来ません。
 ということで、紙コップによる色の違いは若干見られますが、私が、かのセミナーで感じた物には及びませんでした。

 いよいよ、「生体エネルギー活用コースター」の効力を認めなければならないのでしょうか。

 ということで、我が家でもその効果が現れるかの確認実験を行う事としました。

 条件は、先に述べたように、「生体エネルギー活用コースター」、御影石、陶器タイル、木製コースター、なし、の5つです。
 「生体エネルギー活用コースター」の説明書には、比較実験をするときには比較物と1m離せと有りますので、そのように配置します。
 しかし、1m以内だと影響が出るというのも、怪しげな話ですね。そんな影響力の強い物が有るというのなら、すでにいろいろな研究がされていると思うのですが。(そんな物があったら、私たちの開発している製品にも大きな影響があるので、私の耳に入らないわけはないのです。)

 では、写真。まず「生体エネルギー活用コースター」こんな感じのものです。
 
 直径は10.5cm程度、厚さ1.5cmでした。質量280g。

 それでは、Qooを40ccずつ注いだ紙コップを載せた状態の写真です。
1.御影石
 
2.陶器タイル (写真、ちょっとブレてる、、、)
 
3.「生体エネルギー活用コースター」
 
4.木製コースター
 
5.なし
 

 こられらの5つのQooのそれぞれに乗せる前の写真がこちら、
 
 左から1.2.3.4.5.の順です。まぁ、照明の関係で多少色の違いは見えますね。
 各紙コップは、それぞれに影響を与えないように、室内にこのように配置しました。
 
 畳の幅は約90cmなので、それぞれ1m以上は離れております。

 「生体エネルギー活用コースター」の説明書によりますと、実験の時間は3分~5分ということでしたので、一応5分を超える程度の時間で終了いたしました。その結果の写真が、こちら
 
 コンパクトデジカメで撮ったので、全体の露出が明るくなってしまいました。二つ前の写真と直接比較は難しい物があります。これら5つのカップのうちで比較してみてください。
 3.の「生体エネルギー活用コースター」の色が薄くなっているように思えますが、2.の陶器タイルの方が薄いようにも思えます。まぁ、つまり、気のせいの範囲でしょう。

 味の方は、飲み比べてみましたが、違いが分かるほど差は有りません。いやホント。
 ということで、我が家での「生体エネルギー活用コースター」の効果の確認は出来ませんでした。まぁ、、、「実験は失敗だ」と言う人もいそうですが、そもそも「生体エネルギー」というものが、この程度で確認できないようなデリケートな物ならば、一般商品に活用するのも難しいと思いますが。

 しかし、そうなるとあのセミナーでのQooの色と味は何だったのでしょうか。
 一旦凍らせて解凍すると変化する、逆に過熱して冷ますと変化する、ということが考えれますが。それはいつかまた別の機会に。
 逆に考えてしまうのは「セミナーでそこまでして受講者を欺く必要があるのか」ということ。たしかに、買い物としては一生物の大買い物ですからねぇ。

 ま、本当に、「生体エネルギー活用コースター」の原理を説明していただきたいものですわ。

 戯れにやってみた、チーズケーキの味も変わらなかったしなぁ。

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