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261.生物能源是什麼嗎?

2010.9.12


 先日参加したセミナーのひとコマであります。

 尚、最初に申し上げておきます。この文章で登場する単語でネット検索すれば、どのようなセミナーを指すかお分かりになるかと思いますが、私は、セミナーの講師、主催者、及び、内容を誹謗中傷するものではなく、そこで起きた事を素直に解明するにはどうするべきかと考えた物であります。まずは、ご理解いただきたいと思います。

 セミナーのタイトルは、ごくありふれた良くあるもので、現在我が家が取り組もうとしている課題に対して参考になるものと思い、参加いたしました。
 受講者は夫婦で参加している方が多く、横幅2メートルほどの会議用テーブル一つに二人ずつ座っていました。そのテーブルが3列で5~6台ずつあったので、全体で30人強の受講者が居た様に思います。私も、女房と参加したのですが、ちょっと都合があったので、遅れて後半から出ました。

 で、講義が進んでいくうちに「」と思うような単語がいくつか発せられ始めたのです。その一つに、「生体エネルギー」。何からいろいろな効果・効能を説明しているのですが、それがどうも私にとって理屈が通っていないように思えるのです。
 私も、一応は理工系の学校を卒業しておりますし、現在は科学機器を製造するメーカーで設計部門に籍を置く者です。もちろん私の知っていないことも沢山あるとは自覚していますが、この「生体エネルギー」については、何とも理解しがたいものがありました。実際、講師の方も勉強中ということで、原理についての解説は無かったので、効果・効能だけを並べ立てられても、どのような理屈でそうなるのかは全く分からなかったのです。
 セミナーの終盤はこの「生体エネルギー」の話ばかりになり、正直言ってどうでも良くなっていました。そして最後に、「生体エネルギー」を実感してもらうために、実験をするということになったのです。

 その実験とは、
 テーブルの右端には、直径10cm程度、厚さ1.5cm程度のコンクリート製のような円盤の上に、Qooオレンジ160g缶が置かれており、その間の上には白い紙コップが2つかぶせられていました。一方テーブルの左端には、同じくQooオレンジ160g缶が置かれていましたが、円盤は無く直にテーブルに置かれており、紙コップは色付き(私のところは黄色。他のテーブルでは緑や、青など様々)でした。
 で、この円盤というのが、「生体エネルギー活用コースター」という代物であり、「生体エネルギー」を発しているというのです。そして、Qooの色と味を変えているという、、、。
 缶は開けられておりませんので、その場で受講生が開けることになります。私も言われた通り、缶を開け、「生体エネルギー活用コースター」に乗っていたQooを白い紙コップに、乗っていなかったQooを黄色の紙コップに注ぎました。

 確かに、白い紙コップのQooの方が色は薄くなっており、飲んでみると味も薄くなっているように感じました。さて、これはどういったカラクリなのでしょうか。「生体エネルギー」なんてものをその場で信じてよいのでしょうか。
 とっさに思いついたのは、Qooの味の違う物が存在するのかということ。例えばカップ麺などは関西と関東とで味付けが違うということがあります。それが、オレンジジュースのQooでも有るのだろうかということ。しかし、オレンジジュースの嗜好が地域によって違うというのも無さそうな気もしましたし、缶に印刷されていた賞味期限も同一でしたので、別のロットのQooを持ってきた可能性はなさそうです。

 そうこうしていると、次の実験を行うといいます。「生体エネルギー活用コースター」の上に置いておいたレモンとそうでないレモンを食べ比べてくれというもの。レモンは小さくカットされており、係りの方が配り始めました。
 これはもう実験としてはダメです。食べ比べてみましたが、最初のレモンを口にした時点で強烈な酸味を味わってしまうので、その後は口が慣れてしまい、酸いのか薄くなったかの差は判別しにくい状況です。それに、レモンの同一性が担保されていません。事前に確認していた味の違うレモンで、酸味の薄い方をコースターに乗せていたといってしまえば、それまでです。レモンの実験は全く信用するに値しません。

 不思議なのはQooの方で、何故、色と味が変わってしまうのかが思いつきません。コースターが影響を与えるとすれば、すぐに思いつくのが熱ですが、両方とも2時間半のセミナーの間置かれていたので、熱的には平衡状態であったと思います。飲んだときもどちらかが温度が低いということはありませんでした。
 ただ、缶は別々なので、事前にどちらかに何らかの影響を与えておくことは可能でしょうけれど。
 さてさて、説明が付きません。何故でしょう。

 と思っている間に、セミナーは終了しました。最後にアンケートに答えると、お土産として「生体エネルギー活用コースター」などを貰えると言います。一応アンケートには、「参考にならなかった」、「興味なし」、「資料不要」のところにマルをし、(書きたくなかったけど)住所、氏名、電話番号を記入して提出しました。ということで、「生体エネルギー活用コースター」をゲット。講師の方も「ご自身で実験してみてください。」と仰っていましたから、「生体エネルギー」についての自信はおありなのでしょう。

 以上で帰宅してまいりました。

 さて、入手した「生体エネルギー活用コースター」で何をするのか。それは、次回。


あと、
 ちょっと気になることが一つ。セミナーの中で「生体活用エネルギーを発する何かで、アトピーが治った」というようなことを仰っていましたが、それって薬事法違反になるのではないかな?
 まぁ、「空気の良い所に住めば、健康になる。」といっても薬事法違反にはならないから、いいのかな?

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