学生時代のことですが、電子回路という教科の授業中に先生が雑談を始め音楽の話になりました。そのうちに、 「三大ピアノ協奏曲というのを知っていますか?」 と訊ねてきたのです。私は「三大ナントカ・・・」みたいに括りを付けることには興味はなかったので知らなかったのですが、まぁ、知っていた有名どころといえば、 「チャイコフスキー、ベートーヴェン、ブラームス、、、ですか?」 と答えました。でも、当時はベートーヴェンもブラームスも聴いたことがありませんでしたけれど。 正解は、ベートーヴェン「皇帝」、グリーグ、チャイコフスキー第1番のようです。いや、当事先生が何を正解としたか憶えてないので、いまネットで検索したのですけれどね。(ウィキペディアでは一旦記載されましたが、削除されていますね。諸説あるようで定説にはなっていないようです。) 私の回答に、先生も一応感心したようでしたので、もしかしたら正解していたのかもしれません。そしたら次に、 「三大ヴァイオリン協奏曲は何ですか?」 と訊いてくるのです。メンデルスゾーンは確実だろうと思いましたが、後はベートーヴェンを入れて、もう一つは何だろう。えいっチャイコフスキーで行っちゃえ、と 「メンデルスゾーン、ベートーヴェン、チャイコフスキー、、、ですか?」 と答えました。今度は、先生はニンマリして、 「メンデルスゾーン、ベートーヴェン、ブラームスが正解です。」 だそうです。こちらもベートーヴェンとブラームスは聴いたことがなかったのですけれど。私がブラームスを外したのを喜んでいたようですので、やっぱりピアノの方は正解していたような気がします。 しかし、この三大ナントカというもの、あんまり意味を感じないですね。交響曲を見てみると、ベートーヴェン第5番、ドヴォルザーク第9番、シューベルト第7番(未完成)、ですって。シューベルトなんて未完成の不良品じゃないですか。これは、レコード(CD)売り上げベスト3ですね。それならそれで納得できます。 ピアノの方だって、有名と言うならばショパンが入っていいと思うのですが、オーケストレーションが下手だからダメなのですかね。グリーグだって管弦楽作曲家としては今ひとつだと思うのですけれど。ラフマニノフの第2番だって名曲の誉れ高いですよね。ラフマニノフ自身が余り有名でないことがネックですか。 ヴァイオリンの方がまだ納得しやすいのですが、ベートーヴェンは私としてはちょっと退屈なような気もします。 という、三大ナントカにケチを付けるのはこれくらいにしまして、自分の好きな協奏曲を並べ立てたいと思います。 では、ピアノ協奏曲から。と思いましたが、それほど思い入れのある曲はないのです。とりあえず挙げますと、 ・ラヴェル ト長調 ・プロコフィエフ 第3番 ハ長調 ・バルトーク 第2番 辺りでしょうか。次にヴァイオリン協奏曲。 ・ショスタコーヴィチ 第1番 イ短調 ・プロコフィエフ 第1番 ニ長調 ・シベリウス ニ短調 ヴァイオリン協奏曲の方が思い入れが強いですね。特にショスタコーヴィチは大好きです。聴かず嫌いだと言っていた、プロコフィエフやシベリウスが入っているのもおかしなものです。 私の協奏曲の聴き方というのは、独奏楽器がいかにオーケストレーションされているか管弦楽曲として聴いているのですね。独奏楽器として目立ちながらも、オーケストラとの絡みが絶妙という曲が好きです。ですから、ロマン派以前の「オーケストラは伴奏」みたいなオーケストレーションの曲は好きではありません。 といっても、網羅的に聴いているわけではありませんので、まだ知らないいい曲もきっとあると思います。 それでは交響曲と同じように、コンプリート目指してCDを買い集めるか、、、というと、そのつもりは、、、まだありません。 【参考文献】 ウィキペディア フリー百科事典 世界三大一覧 |