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213.シンクロシニティ

2009.10.11


 シンクロシニティというのは、ウィキペディアによれば、

引用(ここから)
「意味のある偶然の一致」のことで、日本語訳では「共時性(きょうじせい)」とも言う。非因果的な複数の事象(出来事)の生起を決定する法則原理として、従来知られていた「因果性」とは異なる原理として、カール・ユングによって提唱された独: Synchronizitätという概念の英訳である。 何か複数の事象が、「意味・イメージ」において「類似性・近接性」を備える時、このような複数の事象が、時空間の秩序で規定されているこの世界の中で、従来の因果性では、何の関係も持たない場合でも、随伴して現象・生起する場合、これを、シンクロニシティの作用と見なす。
(ここまで)

 ということでなにやら難しい言葉で書かれていますが、要するに「似た様に事が似た様に時期に起こり、偶然の一致とは考えにくいこと。」だと思います。時期というのは、全く同時期ということでなくても「毎年この時期になると、、、」と言うことでも良いでしょう。
 皆さんも「偶然の一致にしては、凄いねえ。」なんて事を思ったことが何回かはあると思います。
 ですが、まぁ、このウィキペディアにも書いてありますとおり、科学的方法による検証が不可能であるため、結局は偶然の一致なのでしょう。ということで、偶然の一致の凄いやつとしておきましょう。

 私どもがやっているアマチュア吹奏楽団で選曲などをした場合、比較的近しい団体と似たような選曲になっている事があります。流行の曲を選んだということであれば、そう珍しいことでもないのですが、特に流行ってもいない曲で一致すると「何かあるのかねぇ」など思ってしまいます。まぁ、選曲者の思考と好みが似ているといえば、そうなのかもしれませんが。


 最近もこのシンクロシニティがありまして、キーワードは「オペラ」です。

 まず、私たちの演奏会の第3部のクラシックステージの選曲が、オペラ物となっております。楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」、歌劇「エル・トルヴァトーレ」より「炎は燃えて」、歌劇「リナルド」より「私を泣かせてください」、それから歌劇「カルメン」の組曲。アルト歌手の高山圭子さんをお迎えしてのオペラ三昧です。これを考えたのは今年の3月頃でありまして、この10月の様子など思いも付いていませんでした。

 そして今日、オペラ「夕鶴」が駒ヶ根市文化会館で上演されました。国産オペラでは上演回数も多く、最も有名なものの一つでしょう。

 更に、来月2日には、お隣の伊那市の長野県伊那文化会館でプラハ国立歌劇場によります、ヴェルディの歌劇「アイーダ」が上演されます。
 駒ヶ根市、伊那市ともにオペラが上演されることは稀なことなのであります。

 そこへ持ってきて、おまけにデァゴスティーニではDVDオペラコレクションが始まりました。第一回が「カルメン」ということで、いやはやなんという偶然。

 そういうわけで、最近身の回りでオペラづいているのです。こんなこともあるんだねぇ、と、しきりに感心しております。

【参考文献】
ウィキペディア フリー百科事典 シンクロシニティ

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