では、全交響曲のCDを持っている作曲家ごと、書いていきたいと思います。順番は、生年順で行きましょう。 まずは、L..v.ベートーヴェン(全9曲)です。これは当然の如く持っていなければならないCDですね。 ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団 バラ買いで5枚です。ジョージセルが好きなので、最初に揃えました。無駄のない堅い演奏だと思っております。 ロジャー・ノリントン指揮ロンドンクラシカルプレーヤーズ 5枚セット。ノリントンのベートーヴェン交響曲全集は2種類あるのですが、先の方('87-89の録音)です。新録音は高かったので、、、。ピリオド奏法のはしりであり、スピード感あふれる闊達な演奏が多いと思います。 デイヴィト・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 5枚セット。ベーレンライター校訂版を使用したと言って売り出された全集ですが、どうも違ったらしい怪しげな盤です。演奏は、古典派から離れていっているはずのベートーヴェンなのに、わざわざ古典時代の装飾などを施してしまった、変わった演奏になっています。 ベートーヴェンは以上の3つの全集のほかに、バラで買った交響曲が数枚あります。 J.ブラームス(全4曲) クリストフ・エッシェンバッハ指揮ヒューストンシンフォニー 4枚セット。クセのない聴き易い演奏だと思いますが、他の演奏をあまり聴いたことがないので、外れているかもしれません。鈴木淳史さんによれば、「どことなく変態風を吹か」している演奏だそうです。 そのほかにバラで数枚。 A.ボロディン(全3曲) エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団 2枚セット。ボロディンの交響曲は第2番が吹奏楽で演奏されることがしばしばありますね。私も吹奏楽版の演奏から知ったクチです。演奏は、スヴェトラーノフらしいと言ってしまえばそれまでのロシアチックな演奏です。 C.サン=サーンス(全3曲) ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン交響楽団 2枚セット。フランスの作曲家はあまり交響曲に重きを置かなかったので曲数が少ないということがライナーノーツに書いてあります。サン=サーンスだけは例外で、番号の付いた3曲のほかにも習作が2曲、未完が2曲あるそうです。しかし、現在知られているのは第3番「オルガン付き」だけですね。第1番、第2番が聴けるのは少し珍しいかも知れません。あれ、聴こうと思う人の方が珍しいですか? P.I.チャイコフスキー(全6曲+「マンフレッド」) すべてバラ買いですので、指揮者、オーケストラは揃っていません。第4番のジョージ・セル&ロンドン響、第5番がジョージ・セル&クリーブランド管弦というのが、指揮者が重なっている盤です。この2曲は、中学生時代に買ったLP盤があり、CDで再販されたのを買ったという好きな演奏であります。 A.ドヴォルザーク(全9曲) 第1~7番 / ズデニェク・コシュラー指揮スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 第8番 / サー・ユーディ・メニューイン指揮ロイヤルフィルハーモニック管弦楽団 第9番 / パーヴォ・ヤルヴィ指揮ロイヤルフィルハーモニック管弦楽団 という7枚セット。第8,9番も演奏者を揃えてくれればいいのに、と思うセットです。第7番までは本家の演奏と言えるものですから、安心して聴いていられます。 そのほかに、バラで数枚。やはり「新世界より」は多くなりますね。 G.マーラー(全10曲+「大地の歌」) すべてバラ買いです。演奏者も揃っていません。毎月1曲ずつ買って約1年で揃えました。当時は、CDは月に1枚程度しか買えなかったのです。マーラーは2枚組で1曲のというのがいくつかあったので、辛かったですね。 ちなみに「大地の歌」は交響曲ではないそうです。交響曲と呼んでいるのは日本だけとか。ですので、第9番の呪を避けるために作曲したというお話は嘘になります。 J.シベリウス(全7曲) サー・コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団 7枚セット。私がシベリウスを買うなんてねぇ、という思いのセットです。演奏云々はわかりませんが、シベリウスはこういう雰囲気の曲を書いたということはわかりました。 A.グラズノフ(全8曲) ヴァレリー・ポリャンスキー指揮ロシア国立交響楽団 7枚セット。長調の甘口の曲が多いのですが、ロシア物らしい骨の太い響きが楽しめます。金管が目立つ曲も多いので、吹奏楽でやるのもいいかななんて思っております。スコアも入手し易いようですし。 ここまで、9人の作曲家の交響曲を挙げました。次回は、続きを紹介して、まとめなんかをしたいと思います。 【参考文献】 鈴木淳史 / クラシック名盤ほめ殺し / 洋泉社 |