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205.コンプリート癖

2009.8.17


 コンプリート(complete)と言うのは、少し前にあるマジシャンがマジックが完了したときに決め言葉にしておりましたが、辞書で調べてみますと

1 〈…を〉完了する,終える,仕上げる
2 〈…を〉完成させる,完全なものにする,完結する.
引用 excite辞書 新英和中辞典 第4版(研究社)

となっております。コレクションなんかである種の物を全部揃えることをコンプリートするなどとも言いますね。今回はこの「全部揃える」についてです。

 よく、コンプリート癖があるなどということを言います。これと言ったものをすべて揃えないと気が済まないという癖なのですが、私にもありまして、2年程前までは、ある作家さんの小説を文庫で全部揃えるということをしておりました。「文庫で」というところが味噌でして、ハードカバーで揃えると大変お金が掛かってしまうのですよね。文庫であっても京極夏彦さんなどの場合は一冊1,000円を越えるのはザラですので大変です。
 ただし、2年前に転勤してきてからは、通勤読書が無くなりましたので、本を読む時間が無くなり、買うことも稀になってしまい、コンプリートは諦めた状態になっています。

 その他にも、集め始めるとコンプリートしたいという気持ちはありまして、いろんなものを対称にしています。マンガ本とか、このサイトも「ベートーヴェンの交響曲を全部…」というわけですので、コンプリート癖の表れともいえるでしょう。

 音楽関係でいいますと、やはりCDを集めることが対象になります。ところがCDというのはクラシックだけでも本当に膨大な量がありまして、あるジャンルに絞ったところでも集めきれるものではありません。ということで、自ずと条件を設定して、絞った範囲でのコンプリートを目指すことになります。

 私は、クラシック音楽では交響曲が好きでして、中学生の頃より集めたいという気持ちを持っておりました。当時はCDではなくレコードであり、通常盤は2500円、廉価版は1300円という値段でした。いつしか原材料の値上がりと言うことで、通常盤が2800円になったときはショックでしたね。自由に使えるお金も少なかったので、いつでもレコードを買えると言う訳ではありませんでした。FM放送をカセットテープに録音などしておりましたが、カセットテープすら1本500円~1,000円しておりましたので、なかなかコレクションを増やすことは難しかったのです。
 社会人になってからはCDの時代ですが、こちらも当時は1枚3000円を越えておりまして、なかなか買える物ではありませんでした。
 最近になりまして、価格破壊が進み、国内版でも新盤でなければ2000円以下、輸入版廉価レーベルであれば1枚500円以下で買えるのも普通になっています。業界は大変でしょうが良い世の中になったものです。
 これで、CDもかなり買い易くなったということで、これまでに何回か書いているのは、ご存知のとおりです。

 さて前置きが長くなりましたが、交響曲をコンプリートしたいという欲求についてです。先に述べたように、あらゆる作曲家のあらゆる交響曲をあらゆる演奏ですべて揃えるのは無理です。ベートーヴェンだけですら、無数の演奏がありますので。そこで私は、「演奏は1種類でOK。曲を知ることが大事」という条件にしまして、集めようかなと思いました。
 えぇ、「思いました。」ということで、まだ始めたわけではありません。始めたわけではないのですが、実はかなりの交響曲のCDをすでに持っております。というわけで、今回は全交響曲を持っている作曲家のCDについて紹介しようと思います。ただし、1曲しか書いていない人は、申し訳ないですが外れていただきます。要するに、コレクション自慢です。クラシックファンから見れば、自慢できるほど大したものではありませんけれど。

 と、ここまで書いてみて結構な分量になってしまったことに気が付きました。ということで、CD紹介は次回から、、、、。

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