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201.譜面は海を越えて

2009.7.19


 このサイトでは、ご存知のとおり編曲譜面をご希望の方に配布させていただいております。(あれ? この書き出し、どこかで書いたぞ)
 まずメールでご希望の譜面をお伝え頂きまして、私の方から「宅ふぁいる便」などの方法を使いましてお送りさせていただいております。メールの良いところ(でもあり、悪いところでもある)は、住所氏名などは書かなくても届くことで、匿名を希望される方の場合でもお名前を知ることなく譜面をお送りすることが出来ます。(その辺の“悩み”を182.~183.に書いたのですね)

 多くの方は、団体名や地域をお知らせ下さいます。それで、これまでの所、なんとなく地域的な偏りがあるなあ、と感じております。まぁ、正確に統計を取っていないのであくまでも感じですが、北九州、近畿、中京あたりからが多い様に思います。関東からもいただいておりますが、東京都内はほとんどありません。地域的に最も吹奏楽団が多いと思うのですが、謎ですね。
 一度、私の出身中学校と同名の中学校からメールを頂き非常に驚きました。出身校だったら、そのまま持参しようかと思いましたが、実は随分遠くの別の中学校でありました。

 メールを頂いた中で、最も遠くからは、南米コロンビアの方からでした。掲示板に「おたずねします」と書き込んだときのことです。こちらからのメールが上手く届かなかったようなのですが、「宅ふぁいる便」にてアップロードした譜面は受け取っていただけたようですので、一安心いたしました。

 この方は、在住されてから20年以上になると仰る日本人の方です。頂いたメールの経歴によりますと、コロンビアのあるプロオーケストラで過去に奏者を務められたこともあり、現在では音楽大学の講師や吹奏楽団の指揮をされているという立派な方でした。写真も送っていただいておりますが、なかなかの男前でいらっしゃいます。
 私から、現地での吹奏楽譜の入手状況などを伺いましたが、やはり日本のように良くはなく、しかも海外からの取り寄せになるので、為替レートの関係で非常に高いものになるとの事でした。
 私の様な者が作ったつたない譜面であっても、非常に助かるというお言葉を頂き、今までに作った譜面のすべてをお送りさせていただきました。

 日本に居ると、譜面の入手性などは絶版以外はほとんど気になることはありません。一歩海外に出ると、そのお国事情で随分違うものだと実感いたしました。

 それにしても、自分の作った譜面が海外にまで行って演奏されると言うのは大変なことではないでしょうか。インターネットの時代とはいえ、地球の反対側まで。そう考えただけで感動してしまいそうです。

 こんなふうに、喜んで期待してくださる方がいると、これからも頑張っていかねばと思いを新たにしているところです。まぁ、「第九」の進行は芳しくありませんが、思いだけはしっかりと、、、。


 さて、この先ちょっと心配なことがあるのです。今回は海外在住の日本の方でしたから良かったのですが、外国の方から日本語以外の言語でメールを頂いたらどうしましょうかと。
 まぁ、このサイトを見つけるくらいでしたら、ある程度の日本語は出来る方でしょうから、そんな心配は無いといえば無いのですが。

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