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153.ビールに負けない

2008.8.23


 私はビールが好きであります。ビールといえば、あの琥珀色や褐色であり、炭酸を含んでおり、ホップの苦味があり、アルコール度数5%程の飲料であります。夏の暑いときなどは、何は無くともビールさえあれば生きていけるとか、大袈裟なことを言ったりもします。どのくらい好きかといえば、美味しいビールを求めドイツまで10日間の旅行へ行ったくらいです(ウソです。たまたま行った旅行で毎日ビールを飲んでいただけのことです。)。
 また、ストレス解消にも役立っており、会社などで「チクショー、やってられねぇや。」などと思ったときは、帰宅後、即ビールということになります。

 そんなビールでも、良いことばかりではありません。
 短期的には、ジョッキで3杯も飲めば美味さが感じられなくなります。「最初の1杯が一番美味いなぁ。」というヤツです。そして、酔っ払ってくるわけです。記憶が無くなる、二日酔いになる、、、と続いていくわけですが、まぁ、これはビールに限ったことではありませんね。酒類の中ではアルコール度数は低い方ですから、他のお酒をストレートで飲んでいるよりはそうなる確率は低いのですけれど。

 中期的に考えると、秋になってふと気付くと、腹周りがやけに充実してしまうということがあります。ビールそのもののカロリーはそれほどでもないようですが、ツマミやらなにやら、飲み続けると同時に摂取し続けるわけですから、カロリーの摂取量も必然的に高くなります。ましてや、暑くて運動する気になれないなれば、カロリーの消費量も少ないわけですからね。

 そしてそれが長期的な問題へとつながっていくのです。ビールにはプリン体を含んでおりますので、プリン体を多く摂取していくと尿酸値が上がり痛風という病気を発症します。私も尿酸値が適正値より高かったことがあり、お医者さんから「いつ発作が起きてもおかしくないですよ。」といわれていたことがあります。(プリン体はビールのほかにも含まれている食品はたくさんあります。あくまでも、過剰な摂取が問題ということです。)
 そのほかにも、生活習慣病の原因となったりします。これも、ビールそのものだけが原因でなく、過剰な摂取と食べすぎ運動不足が続けばということです。

 で、ついに私もお医者さんに目を付けられてしまったのです。今年の5月頃、体調が思わしくなく通院したときに、「血圧が高いね。どうも原因はそっちから来てるんじゃないかなぁ。」と言われ、血圧を下げる治療が始まってしまいました。といっても、薬を出してもらい、毎日に血圧値の記録を取っていくというものですが。
 その薬を出してもらうときに、「お酒と一緒に飲むと効き目が強くなりすぎますので、時間を空けて飲むようにしてください。」という程度のことを言われたので、「お酒を飲んではいけないわけではないのだな。」と思っておりました。実際、飲みたいときには飲み過ぎないように気をつけながら飲んでおりました。
 ところが、先日ふとその薬の説明書を読んでみると、「飲酒は医師の許可があるまでダメ。」と書いてあるではありませんか。制限されていたわけではないので、許可も無いとは思いましたが、この薬とアルコールの相性はかなり拙いようですので、控えることを考えました。

 さて、やっとここからが本編の本題であります。

 ビール(他のアルコール飲料を含む)を飲むのを控えなければなりません。過去に何度か挑戦してみましたが、いずれも「チクショー、やってられねぇや。」状態になったときに挫折してしまいました。特に今年の春先なんかは、会社にいて午後5時が近くなると「飲みたい飲みたい、、」と体がうずくのですね。もうこれはプチアルコール中毒状態なんではないかと思っておりました。それでもって、今回はいよいよ(自主的ではありますが)ドクターストップです。

 しかし、飲みたい気持ちというのは抑えられませんから、ビールに変わる何かを探さなければなりません。

 まず最初に考えたのは、飲み物だったら何でもいいんじゃないかということで、烏龍茶、お茶の類。飲み会でアルコールを飲めない人が飲んでますよね。しかし、私にはダメでした。
 次に、ノン・アルコールビール(といってもアルコール分0.5%程度ですね。)。以前は、「何だここの味は?」というものが多かったのですが、最近は味だけだったらビールと言っていいものが増えてきましたね。第三の何とかといっているヤツよりよっぽど美味いと思います。
 しかし、飲み口は良いのですが、後味が悪い。甘みが残ると言うのか、サッパリしないのですね。アルコールの味ってのはそういうところに現れるんでしょうかね。

 やはり、ビールの代わりになるものはないのでしょうか。と思っていたところで、先日海水浴に行くために買った飲料の中にいい物がありました。それは、これです。
 
 Sparkling Water とありますが、所謂炭酸水です。よくウィスキーや焼酎を割るのにソーダ水がありますが、そちらは単品で飲む気にはなりませんよね。こちらは無果汁ながらレモンの風味がありますので、このままで飲めます。味はビールとは全く違いますけれど、飲んだときの爽快感なんかは結構いい感じです。100%ビールの代わりにはなりませんが、かなりの部分で欲求が満たされたような気がしています。まぁ、気のせいというヤツかもしれませんが。しばらくはこれを飲んでいたいと思います。

 さてさて、これらの炭酸飲料、泡となって出てくるのは二酸化炭素です。今課題となっているCO2削減には関係ないのかなぁ、と思ってしまいます。牛のゲップが問題になるくらいですから、影響は無いわけじゃないと思うんですが。そこんところ、どうなんでしょうか。
 安心してビールが飲めないじゃないですか、、、、

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