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152.実際に演奏してみる

2008.8.17


 TOPページにポスターを掲示いたしました。演奏会のご案内であります。約二ヶ月後に、私が編曲いたしました『展覧会の絵』(全曲)を演奏いたします、駒ヶ根市民吹奏楽団第23回定期演奏会です。
 少し前に、「スコアを製本する。」だの「『展覧会の絵』の譜面を修正するのにWindows98マシンが必要だ」だの言っていたのは、このためであります。「いつ、どこのバンドでということはまだ言えません」などと言っておりましたが、ちゃっかり自分の所属吹奏楽団で使っていただくのでありました。
 私のようにアマチュアにとって、編曲した譜面というのは、やはり実際に音に出してみないと良し悪しというのは分らないものです。今回も、譜面を配布してから4ヶ月が過ぎ直さなければいけないところがたくさん見つかってきました。

 単純なところでは、音の間違い、楽器の演奏可能な音域を超えてしまった(ちゃんと本で確認しながらやってるのになぁ)、とか。
 もともとオケにあった楽器はほとんどそのままなので、アマチュアにとっては難度が高すぎたり、弦パートを移し替えたパートについても演奏が困難になっていたり、このあたりはプレーヤーの皆さんには「ごめんなさい。でも頑張ってね。」と言うしかない状況になっております。本当にごめんなさいです。

 さらに、演奏団体(今回は駒ヶ根市民吹奏楽団ですが)の事情に左右される場合があります。つまり、指定してある楽器を演奏する人がいないという。この曲を編曲始めた当時、Bassoonは2本あったので、原曲どおりBassoonパートは2パートで書いたのですが、現在Bassoon奏者はいなくなってしまっており、別のパートへ割り振らなければなりません。Bass Clarinet 、Tenor Sax 、Britone Sax 、Horn 、 Trombone 、Euphonium 、Tuba といったパートへ割り振りますが、編曲が面白くなくならないように、なかなか頭を使うところであります。

 この場合、他団体でこの譜面を使用しようとした場合に、Bassoonがちゃんと2本あれば、音の重なった厚い編曲になってしまいます。吹奏楽の譜面作成の場合、こういうことで悩みますよね。今回の譜面は現時点の駒ヶ根市吹バージョンとなります。

 そういったわけで、今尚、譜面の修正を続けているという状態です。

 これから修正が発生すると予想されるのは、本番間近になってくると、出席率が上がってきたり、エキストラの皆さんが加わったりして、バランスが変わってしまうことがあります。「大きい」と感じたところは奏者を減らせばいいのですが、「小さかった」となるとやはり音符を足さなければなりません。本番直前まで、譜面の修正は続きそうですね。

 しかし、こういう経験が編曲のレベルを上げていくと思うのです。今回はかなり色々なことが分りました。「無理かなぁ」と思って編曲したところは、やはり修正が必要になりましたし、あれほどこだわったトレモロなども、無くても気にならないということが多かったのです。

 ということで、現在停滞してしまっている『第九』の編曲は、もう少し力が付いてから進めたいなぁ、と遅れている言い訳をしているわけです。

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