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145.プログラムの問題

2008.6.28


 プログラムを作るに当たっては、まずプログラム言語というものを習得しなければなりません。プログラム言語も時代とともに進化、多様化しております。私は学生時代にはFORTRANを学習しましたし、当時のパソコンを使用するにはBASICを知ることは必須でした。
 これらプログラム言語でプログラムを組むには、、、、、

 えーっ、全く違う話を始めてしまいました。プログラムと言いましても、演奏会などで演奏する曲目、曲順のことを書こうと思ったのでした。

 私たちが活動している市民吹奏楽団においては、演奏会のプログラムを決めるには選曲委員会のような係が出来て選曲を進めていくことになると思います。大抵の場合、団員にアンケートをとって楽団の実力を考えながら検討し、候補曲を絞り込んで、最終的にはメンバーに承認してもらうと言う形ではないかと思います。
 定期演奏会ともなると年に一回のことですし、メンバーの皆さんそれぞれの強い思いがありますので、議論百出となり決定までにかなりの時間を要することになります。意見を聞いていると、難癖をつけて前年に否定した曲を翌年は強力に推薦しているなんて、矛盾したことをしている人もいますよね(私もその一人か?)。結局のところ、演奏したいと言う気持ちが第一ですし、理由は後付けとなります。曲にはそれぞれいい味があるのですから、どの曲を選んでも悪いことは無いと思うのです。その曲を演奏したいと思う人がどれだけ多いか、ですよね。
 ですから、人気の曲からその楽団として最近取り上げたことの無い曲とか、思い出のある人が多い曲とか、流行の曲などから選ぶ事が多くなるのではないでしょうか。また、団内に影響力の強い人がいれば、その人の意向により左右されることも多いでしょう。
 そのように苦労して選曲されるわけですが、その後に問題になることがありますよね。

 演奏会の流れとしてどうか?

と言うことになります。以前聴いたある市民吹奏楽団のプログラムはイギリスの古典曲(クラシックの世界ではイギリスの作曲家で有名な人は少ないのです。必然的によく知られた曲も少ない。)がずらりと並び、大抵の人からすれば「同じ曲を何回も聴かされている。」と感じたでしょう。どうしてそういう選曲になったか理解に苦しんだのですが、そういう曲を好きな人が多かったのでしょうね。

 私はよくプログラムについては、料理に例えて考えてしまいます。オーケストラのコンサートなどは、ロシア物、フランス物、ドイツ物などというように組み合わせて違和感が無い形で選曲され、コース料理のように思えることも多いです。
 市民吹奏楽団によるコンサートのプログラムは、幕の内弁当だと思うのです。いろんな料理がちょっとずつ入っていて、それぞれ楽しめる。もちろんメインとなる料理はあって、それが焼肉なのか、トンカツなのか、エビフライなのか。そしてそれを取り囲むよう様々な惣菜があるのですね。
 先ほど述べたイギリス物ばかり並んだプログラムを例えてみると、
 鳥の唐揚げフライドチキン手羽先ささみのフライが一緒に入った弁当のようなものです。商品としてあり得ないですよね。(好きだと言う人はいそうですが。)
 そういったわけで、メインとなる料理を軸に、どういう弁当に仕上げたいのかを考えながら、周りの料理を置いていくのですね。お客さんが美味しそうに見えて食べたいと思うような形にして。もちろん料理人の得意料理で腕を振るうのも良いでしょうね。
 最後のデザート(アンコール)も大事でしょう。デザートらしく、甘くさっぱりと爽やかにいきたいものです。


 あと、本番前にロビーなどでプレコンサートなどをする場合がありますが、私は食事の前におやつを食べるようなもので好きではなかったのですが、ウェイティングバーと言う物もありますので、それはそれでいいのかなと思うようになってまいりました。

 やはり、コンサートを聴き終えてから良かったと言ってもらえるのが嬉しいことですから、どんなコンサートを作りたいかよく考えてプログラムを組みたいものです。

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