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133.Win98マシン作製の巻

2008.4.5


 10年前だったら、Win98マシンの作製は、最先端のものだったわけですが、今となると古すぎて逆に困難になってしまっているのですね。それでも去年の今頃でしたら、我が家には古いマシンの残骸・パーツなどが色々とあって、再生もそれほど困難ではなかったのですが、昨年5月末の引越しを機に、ほとんどのパーツを捨ててしまったのでした。というわけでWin98マシンの作製はほぼ諦めていた(と言うより、用は無いでしょう)つもりなのですが。

 まず、ハードウェアを確保しなければなりません。先に述べたようにパーツ類は捨ててしまっていたのですが、1台だけ残っていたのです。先日まで女房のマシンとして使っていたもので、比較的外観の程度が悪くなっていないので、リサイクルショップにでも売ろうかと思っていたのですが、梱包してそのままにしていたのでした。これです。



 ユニティーコーポレーションのUNISEXというベアボーンキット、薄型のスタイリッシュタイプです。大きさの比較のために文庫本を置いてみました。すでにメーカのホームページには載っていないので参照していただけないのが残念です。

 これを買ったときにも、ちょっと話があるのです。
 5年ほど前になりますが、当時住んでいた近所のPCショップ(PC-DEPOT調布本店です)のベアボーンキットのコーナーにこれが置いてあったのですね。価格は4万円程度でした。ベアボーンキットですから、CPU、ハードディスク、メモリとOSを買い足さないとPCにはならないのでして、それらのスペックにもよりますがPCにするためには合計で8~10万円掛かる勘定になりました。デザイン的にはグッと来るものがありましたが、その値段と、スペック(私はAMD派でありまして、このベアボーンキットはIntel系のCPUを使うので興味の対象外)的に欲しいと思うまでには至りませんでした。それでしばらくは忘れていたのですが。

 PC-DEPOTには中古・ジャンクコーナーもありまして、ある時に行って見ると、このUNISEXが中古コーナーに置いてあるのです。どう見ても新品のままですし、しかも価格は2万円弱になっています。発売から1年程度(まぁ、PCは1年経てばかなりの旧型ですが、デザインという付加価値がありますからね)でこの扱いはちょっと信じられないものがあり、速攻で店員のところへ行き、
「これ新品ですよね。この値段も本当ですか?」
と確認し、そのとおりということなので、衝動買いしてしまったのでありました。2万円未満になると急に触手が動いてしまうのです。

 先に書いたとおり、他にCPUとハードディスクとメモリが必要なのですが、これは秋葉原まで行き購入しました。CPUはCeleron1.7GHz、ハードディスクが40GB、メモリが256MBという合わせて2万円ちょっと位でした。OSは手持ちのライセンスの空いているWindows2000を使うことにしました。そのショップでも、このUNISEXは販売していたのですが、価格は4万円程度しておりました。
 という大変得をした気分でPCを1台増やしてしまったという経過があったのでした。

 で、先日まで女房が使っていたのですが、USBポートが2つしかないという、あまりの拡張性のなさに別のPCへ変えてしまったのでした。

 ということでWin98マシン作製と言っても、このUNISEXにWindows98をインストールするだけのことなのです。が、実はそう簡単にはいかないのです。
 Windows98のインストールはCD-ROMから行うことが出来ません。起動ディスクというフロッピーディスクから立ち上げないとならないのですが、UNISEXにはフロッピーディスクドライブ(以下FDD) が付いていないのです。(ブータブルCD-ROMの作り方なんてのもあるようですが、今の私にはかなり難しそう)

 とりあえず、別の自作PCからFDDを取り外してきます。そしてUNISEXを分解してこのFDDを接続することにしました。つまり、Windows98をインストールするために2台のPCを分解しなければならないということです。で、UNISEXはご覧のとおり小さい筺体にパーツを詰め込んであります。FDD用のコネクタはどこかな、と探してみると、なんと電源ユニットの下に隠れています。電源ユニットを取り外し、ようやく接続することが出来ました。ここまでやってみると、ブータブルCDを作ったほうが楽だったかなぁ、という気もしてきますね。それから一旦立ち上げ、BIOSでFDDを認識できるようにしておきます。
 ここまで来れば後は通常通りWindowsをインストールすることが出来ます。

 Windows98をインストールして、Overture2をインストールし、無事「展覧会の絵」のファイルを開けるようになりました。
 Virtual PCで気になった操作感も全く問題なし。恐ろしいほど動作が速いのです。もともと200MHz位のCPUで使っていたのですから、Celeronとはいえ1.7GHzもあれば、超余裕でしょう。

 ですが、ここでまた問題が、、、
  Overture2の操作方法を思い出せない、、、。

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