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131.困った問題

2008.3.22


 まぁ問題というものは大抵困ったものなのですけれど。
 
 少し前に、「スコアの簡単製本」と称し、私の編曲したムソルグスキーの「展覧会の絵」のスコアを製本していたわけです。察しの良い方はピンと来ているかも知れませんが、この曲を演奏するという可能性があるということなのです。いつ、どこのバンドでということはまだ言えませんが。

 演奏するに当たっては、数年前に編曲したということで見直したいところもありますし、演奏していただくバンドの編成の実情にも合わせる必要もある、ということである程度の修正をしなければならないのです。
 ここで、困った問題があるのです。

 この「展覧会の絵」を編曲した当時、楽譜作成ソフトはOverture2を使用しておりました。Windowsのアプリケーションらしく直感的な操作で譜面作成が出来、使いやすかったのです。まぁ、パート譜にバラす時にレイアウトが気が利かないという不満はありましたが。対応していたOSはWindows95&98でした。
 時代は移り、Windowsは2000になりました。このときすでに、Overture2はソフトメーカーが見切りをつけてしまい、バージョンアップもサポートも無くなっておりました。つまり、Windows2000で使うことは出来なくなったのです。
 私としては、Allgro2003を購入して譜面作成環境を移行したのでありました。友人に聞いたところ「Overture2はWindows2000でも使える。」ということでしたので、インストールしてみると確かに動作はしているようでした。
 Allgro2003では機能に制限があったためFinale2005にバージョンアップさせ現在に至っております。OSはWindowsXPになりましたが、パソコンを複数持っておりますので、Windows2000マシンは残しておいてOverture2は使える状態にはなっていました。

 ということで、Overture2はWindows2000上で使えると思っていたのですが、2年ほど前にマーラー交響曲第1番「巨人」終楽章の編曲で恥ずかしい間違いを発見し、修正しようとしたとき問題がおきました。修正したファイルを保存し、再び開こうとするとファイルが壊れており開けないという事態が起きました。もともとサポートされていないOS上での話なので、文句を言うことではないのですが、使えると思っていたものが使えないと分かったので少々のショックを受けました。
 その時は、修正後保存する前に印刷は出来たので、PDFファイルで書き出して良しとしました。ファイル上では修正が反映されていませんので、次に別の修正をする必要があったときには、もう一度同じ修正をしなければなりません。
 そういうわけで、Windows2000上でのOverture2使用は諦めたのでした。
 ちなみにWindowsXPにもインストールしてみましたが、今度は起動すらしませんでした。

 さて、そういうわけで今回「展覧会の絵」の修正です。内容が大掛かりになりますので、修正を保存せずに印刷だけというわけにはいきません。何としてもちゃんと保存できなければ困るのです。
 すでにWindows98マシンはありません。

これは、困った問題です。

対応方法として考えられるのは、、、

1.Finale2005に移植する。

2.バーチャルPC上にWindows98をインストールしてOverture2を使えるようにする。

3.Windows98マシンを仕立て上げ、Overture2をインストールする。

の3つの案です。

案が最も理想的なのですが、一から入力しなおすとまた3ヶ月ほど掛かってしまいます。「第九」の進行に大きく影響してしまいます。
 Finale2005には他ソフトからのインポート機能があるのですが、Overture2からのインポートは出来ませんでした。1案は断念せざるを得ません。まぁ、しかし、いずれ時間があったら、やらなければならないとは思っています。

それでは、案か案で、となるのですが、それはまた次回ということで。

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