さて、「マーチを作曲する」も、早いもので十週目となりました。今回で完成させて終わりにしようかなぁ、などと思ったり、「もう少し、引っ張ろうか(与太話のネタもないことだし)。」と、いろいろと考えているところであります。それでもって、今回はテキストの184ページ第6章「アレンジで曲の完成度を高める」に入ります。 ざっ、とアレンジの手法については、箇条書きにするとこの様な事が書かれています。 1. コード・パートへのアレンジ -1 なめらかに連結させる。 転回のテクニックを使います。 -2 奏法を考える。 リズムを付けたり、アルペジオで演奏したり。 -3 「代理コード」でコード進行へのバリエーションを広げる。 この内、転回とリズム付け、アルペジオは伴奏パートを作ったときにそれなりに(あまり考えず)使っておりました。代理コードにつきましては、「コードの3音のうち2音を共通に使っている別の和音を代わりに使っちまいましょう。」と言うものですが、話せば長くなるようですし、私もほとんど理解していませんので触れないでおきます。 2. リズム・パートへのアレンジ -1 アクセントをつける。 フレーズの切れ目にシンバルを入れたり。 -2 フレーズごとにリズム・パターンを変える。 8ビートを使ってみたり。 この辺りも、何気なく使っていましたねぇ。センスはともかく私にはなんとなくアレンジの能力はあったみたいです。 3. 装飾パートでメロディーを強化する -1 「ユニゾン」。 メロディーを複数のパートで演奏します。 -2 「オクターブ」。 メロディーを別のパートでオクターブずらして重ねます。 -3 「ハモリ」。 3度下または3度上の音をメロディーに重ねます。 「ユニゾン」と「オクターブ」は特に問題ないでしょう。言われなくても使っちゃってました。 「ハモリ」となると多少厄介です。テキストもここから終わりまでページを費やしています。基本的には、3度上、3度下の、コードからあまり外れていない音を重ねるというものです。カラオケのデュエットなんかで得意な方もいると思いますが、元々とデュエットでない曲に「ハモリ」パートを付けるというのは、難しいですよね。ましてや、酔っ払っている状態では、、、、。いかんいかん。まぁ、譜面を見ながらじっくり考えれば何とかなるということにしておきましょう。 テキストの第6章はここまでです。しかし、マーチといえばユーフォニアム。ユーフォニアムといえば対旋律。と言われる(誰も言っていない?)対旋律について記述がありません。(今、吹奏楽小事典を見て知ったのですが、主旋律より低い場合はカウンター・メロディー、高い場合はオブリガートと呼ぶことが多いのだそうですね。) 対旋律というのは、ポピュラー音楽で使う場合は、かなり特殊な部類に入るのでしょうし、対位法とか素人が手を出すと火傷しそうな知識が必要そうなので、まぁ、「裏口から、、」という超初心者には無理と言うことなのでしょう。 しかし、マーチでユーフォニアムが対旋律を吹かないなんていうことは、あってはならないのです。何とかしたいですねぇ。どうしましょう。 それでは、今まで勉強してみたことを基に、ちょっと考えてみましょう。 対旋律ですから、主旋律に比べ、音程とリズムが別と言うことです。とすれば、音程の方はコードの中のメロディーとは別の音を使えばいいのではないかと想像が付きます。メロディーはコード外の音を使っていることもありますから、それらの音と不協和音にならないようにする必要があります。 リズムの方は、メロディーが長い音の時に動いて、動いているときに伸ばせばいいんじゃないかなぁ、と思ったりします。いささか安直ではありますが、何も考えないよりはいいでしょう。あとは、聴いてみていい感じに思えればOKです。 なんとなく出来そうに気がします。(素人の怖いところ、、、) と言うことで、今回は講釈を垂れているうちに、程々の字数になってまいりました。 次回は、それぞれの部位に、どの手法を使うのかを考え、実際にMIDIデータにしてお届けしたいと思います。 で、ここまでマーチを作ってまいりましたが、タイトルが決まっておりません。構成とメロディーは前回までで決まっておりますので、曲のイメージなんかは掴めるんじゃないかなぁ、と勝手に想像しまして、皆様から曲のタイトルを募集いたします。トップページからアンケートページに飛んでいただき記入をお願いします。(1月18日まで) 応募していただいた中から、独断か、そのときの空気で選ばさせていただきたいと思います。(応募があればいいのですが) 行進曲「○○○」、マーチ「×××」、「△△△・マーチ」、等、何でも結構です。命名していただければ幸いです。 タイトルを採用された方には、、、、、え、どうしましょう。この曲の譜面、もらって頂けますか? 【参考文献】 裏口からの作曲入門 ~予備知識不要の作曲道~ / 御池 鮎樹 / 工学社 |