それでは、前奏から作ってみましょう。マーチの前奏といえば大抵はファンファーレ風になっています。 コード進行は、 I→I→I→V でした。リズムパートはすでに仮に決めていましたので、まず一つそのリズムに合わせた形で作ってみましょう。 前奏1 全くオーソドックスなベタな曲という感じになりました。ちょっと面白みがないでしょうか。 それでは、リズムパートの動きとはずらしたリズムで、一つやってみましょう。 前奏2 少し動きが加わりかっこいい感じになったでしょうか。しかし、第1マーチとのつながりは考えていませんから、演奏したときに違和感があるのではないでしょうかね。といいつつ、第1マーチも第2マーチもトリオも、特につながりは考えていないからバラバラなままですね。いまさら気にしてもしょうがないですか。 では、ついでにもう一つ。上の二つはトランペット3パートが同じリズムを演奏していましたが、パートで違う動きをするように作ってみました。 前奏3 えぇー、、、聴かなかったことにしていただいた方がいいかもしれません。現代音楽っぽくていい感じかなぁ、と思えなくもなくなくないのですが(どっちだ?)、やはり、マーチの前奏としてはよくないでしょうねえ。 では、気を取り直して間奏の方へ行ってみましょう。 間奏のコード進行は I→IV でした。前奏と同じように3つ作ってみました。 間奏1 リズムパートと同じリズムで小ファンファーレ風です。でも、ここは落ち着いた感じの間奏にしようと思っていたのではないでしょうか。 間奏2 後半は同じになってしまいましたね。こちらの方が少しはかっこいい感じでしょうか。やはり、落ち着いた感じではないですね。まぁ、メロディーに入ってからそうなればいいので、間奏では気にしないことにしましょう。 間奏3 前奏3のようにパートで違う動きをさせてみましたが、前奏3ほど酷くはないでしょう。しかし、なんか少し間が抜けているような気もします。 それでは、この中から採用するものを選ぶことにしましょう。皆さんのアンケートをもとに、、、なんてことをしている時間もありませんので、自分で決めます。 前奏 3は無いですよね。1か2です。ベタな感じか、ちょいカッコいいか。第1マーチが割とオーソドックスなメロディーなので、2のようにシンコペーションで始まってしまうのは、やっぱり違和感があるかもしれません。 ということで、ベタな1を採用することにします。決定。 間奏 前奏をベタにしたので、間奏はベタじゃないほうがいいでしょうね。3は、やっぱり緊張感がイマイチなので、ちょいカッコいい2を採用としましょう。決定。 ということで、今回は奮発して6つもフレーズを作曲してしまいました。まぁ、質が高かったとは言いませんが。やればやっただけ上達するだろう、思ってやってみました。上達したかなぁ? それでは、決定した序奏と間奏を、今まで作ったメロディーと伴奏につなげて演奏してみましょう。いわば、このマーチの裸の状態です。 マーチ(裸の状態) いかがですか。メロディーはトランペットだけですし、あまりまだマーチらしくないですね。 さて、次はいよいよ第6章のアレンジとなります。アレンジの手法はいろいろありますから、一つ一つ加えて完成度を上げて行きたいと思います。 【参考文献】 裏口からの作曲入門 ~予備知識不要の作曲道~ / 御池 鮎樹 / 工学社 |