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115.マーチを作曲する 第5回

2007.12.1


 さて、コード進行が決まりましたのでリズム・パートを付けたいと思います。テキストによりますと、

 リズム・パートの作成は、実は「コード進行」よりはるかに簡単です。

とのこと。確かに音程を考えなくてよいので、制約は少ないのですが、センスを試されることになり曲全体ので出来に大きな影響を与えることは確かです。
 実は私、リズム形にはあまり詳しくなく、あの膨大な楽器の用法については全く精通しておりません。ので、ダサダサであっても勘弁してほしいなぁ、と思います。まぁ、作曲初心者の初めての曲ですしね。
 とはいっても、マーチですからリズムパターンはほぼ限られていますから、何とかしたいのも確かですねぇ。

 リズム・パートの作り方は、(テキスト86p)
1.「定番リズムパターン」を一通り押さえる
2.自作曲のイメージに合いそうなパターンを選択する
3.選んだリズム・パターンを繰り返す
というものです。うーん、なるほど。そのとおりだと思います。
 では、定番リズムパターンを見てまいります。
 8ビート、ボサ・ノヴァ、16ビート、4ビート(スウィング)、ロッカバラード、シャッフルビート、ワルツ、、、、、あれれ、マーチがありません。これでは自分で考えなければならないのですが。まぁ、今までに数多くのマーチを聴いておりますから、それらしくやってみましょう。

 まず、楽器を決めなければなりません。とりあえずバスドラム、スネアドラム、シンバルといったところでよいでしょうか。アレンジの段階になってからほかの楽器なども入れることを考えましょう。

 それでは、第1マーチから。
 基本中の基本で、「ドン チャッ ドン チャッ ドン チャッ ドン チャッ 、、」としてみましょう。マーチといえばこれですね。非常にオーソドックスなものです。最後の小節には変化を持たせて見ます。

 次は、トリオからを考えてみます。「温かさ」を表現するにはゆったりとしたリズムが良いですね。
 バスドラムで「ドン ウン ドン ドン ドン ウン ドン ドン、、」というリズムにして、スネアドラムで「ン チャーチャッ ンチャッ ンチャッ ン チャーチャッ ンチャッ ンチャッ、、」というシンコペーションのリズムを刻みます。「チャーッ」と伸ばすところはロールにしてみます。言葉で書いて分かりますかね?

 前奏を考えます。それらしいファンファーレが着くことを想定して、それらしいドラムマーチを考えてみました。非常にありがちな感じです。
 間奏もやってしまいます。こちらも簡単にありがちなドラムマーチにしてみました。

 さて、最後に残したのは第2マーチです。今までのパーツはそれなりにリズムがイメージ出来たのですが、第2マーチのテーマは「クールでカッコ良く」ですから、どんなリズムにすればいいのでしょうか。私は「カッコいいこと」に縁がなかったので、トンとイメージが沸かないのですね。困りました。
 そこで、テキストをパラパラと見てみると、とてもいいことが書いてあるではないですか。

 それでも決めかねたら「8ビート」

 おお、そうですか。「8ビート」ならスピード感も出るし、アクセントも乗せやすいので「クールでカッコ良く」出来るかもしれません。ということで、採用。まぁ、変な感じになっても、後ほどアレンジという工程がありますから、そこで見直しても良いでしょう。

 出来上がった、リズムパートがこちらです。コード進行に重ねて演奏してみます。
 マーチ No.1リズム

 マーチっぽくなりましたが、いまいちセンス無いですかね。「8ビート」のところも妙な感じがしないでもないですし。
 まだまだ、どんな風に化けるか分かりませんが、先が思いやられるという気もします。

 次は、ベースパートと伴奏パートを付けていきます。まぁ、カラオケが出来るってことですかね。

【参考文献】
裏口からの作曲入門 ~予備知識不要の作曲道~ / 御池 鮎樹 / 工学社

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